2019 Fiscal Year Research-status Report
味覚閾値の季節変動に着目した冬季の体重増加の要因解明に関する研究
Project/Area Number |
17K12923
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
吉田 明日美 九州産業大学, 人間科学部, 講師 (80734954)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 体重変動 / 季節変動 / 味覚 / 食習慣 / 食嗜好 / 身体活動量 / 運動習慣 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の国民健康・栄養調査において、体格指数BMIは20歳代以上のすべての年代の男性で増加していた一方、国民1人当たりのエネルギー摂取量は一貫して減少傾向にあったと指摘されている。本申請研究では、BMIとエネルギー摂取量の経年的変化の乖離の一因に冬季の特徴的な体重増加があると仮定し、体重増加の要因として冬季の味覚閾値の変動に着目して、その影響因子および寄与度を明らかにすることを目的とした。 平成31(2019)年度は、前年度から開始した、味覚閾値の変動要因の候補因子と、長期的に調査した味覚閾値や体重等との、季節ごとの相互の関連を詳細に検討するための縦断調査について、引き続き実施した。 縦断調査では、研究対象者に対し、12か月間にわたり季節ごと(春季・夏季・秋季・冬季)に1回の計4回、味覚閾値の変動要因の候補因子の他、味覚閾値、身体組成、食事摂取状況、身体活動量等の測定を実施した。前年度中に調査を開始した対象者40名について、すべての対象者の調査を終え、データを収集した。 この縦断調査の成果は、冬季の体重増加に対する具体的な予防策提案の一助となることが期待でき、体重コントロールに関する情報提供を行うさまざまな場面で活用可能であるため、社会的意義があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度中に開始した12か月間の縦断調査については、すべての対象者の調査を終え、データを収集することが出来た。しかしながら、本年度中にすべてのデータ解析を終えることが出来ず、予定していた研究成果の公表には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間の延長を申請し、承認されたため、延長した1年間に、残りのデータ解析を行うことに加えて、学会発表および論文執筆準備を行うことで、研究成果を社会へ発信し、補助事業の目的をより精緻に達成することを目指す。
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Causes of Carryover |
研究代表者が補助事業期間中に所属研究機関を異動し、研究環境の整備等に時間を要し、当初計画の遅延が生じたため、補助事業期間の延長を申請し、承認された。延長した1年間に、残りのデータ解析を行うことに加えて、学会発表および論文執筆準備を行う計画である。これにより、研究成果を社会へ発信し、補助事業の目的をより精緻に達成することを目指す。
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Research Products
(2 results)