Seasonal Variation in Taste Thresholds: Factors Contributing to Winter Weight Gain

2022 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17K12923
• Research Institution: Kyushu Sangyo University
• Principal Investigator: 吉田 明日美 九州産業大学, 人間科学部, 講師 (80734954)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 体重変動 / 季節変動 / 味覚 / 食習慣 / 身体活動量 / 加速度計 / テーストディスク / 生活習慣

Outline of Annual Research Achievements

我が国の国民健康・栄養調査において、体格指数（BMI）は20歳代以上のすべての年代の男性で増加していた一方、国民1人当たりのエネルギー摂取量は一貫して減少傾向にあったと指摘されている。本研究では、BMIとエネルギー摂取量の経年的変化の乖離の一因に冬季の特徴的な体重増加があると仮定し、体重増加の要因として冬季の味覚閾値の変動に着目して、その影響因子および寄与度を明らかにすることを目的とした。
R4（2022）年度は、これまでに収集したデータの再解析と、横断調査および縦断調査の成果に関する総合解析を行った。季節ごとに実測した味覚閾値、習慣的な食事摂取状況の調査結果、加速度計法により客観的に測定した身体活動量のデータと、他の内的・外的要因の相互の関連を解析し、冬季の体重増加に関わる因子の抽出およびその寄与について一定の成果を得た。また、得られた成果を公表するための準備を進めた。
大規模横断調査および詳細な縦断調査の成果を組み合わせることで、冬季の体重増加に対する具体的な予防策提案のための多角的な検討が可能となり、体重コントロールに関する情報提供を行うさまざまな場面で活用可能であるため、社会的意義があると考える。引き続き、成果報告に向けた準備を進め、研究成果を現場へ還元できるよう努める所存である。