2018 Fiscal Year Research-status Report
An estimation of dietary approaches to prevent anemia in female college athlete.
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17K12924
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
鈴木 友貴 (小久保友貴) 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 講師 (10610066)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 女性運動選手 / 鉄欠乏 / 低栄養 / たんぱく質 / 鉄 |
Outline of Annual Research Achievements |
大学女子陸上長距離および競歩の選手を対象に追跡1年目として調査を進めた。調査内容は昨年度と同様の項目である身体計測、採血による血液生化学検査、食事調査(4日間の食事記録法)、月経状況とした。対象者は、これまで協力の得られている選手19名とし、調査時期は、昨年度の調査結果より、貧血および体内鉄不足状態の割合が最も高かった試合3か月前の1回とした。1年間における体内鉄状態および栄養素等摂取量の変動を把握するとともに関係性を検討した。その結果、貧血および体内鉄不足状態の選手の割合は、36.8%(7名)であり、昨年度に比べ減少した。しかしながら、そのうち昨年度と今年度の両調査において貧血および体内鉄不足状態の選手は85.7%(6名)であり、ほとんどの選手が体内鉄状態の低下が継続している状況であった。さらに、貧血および鉄不足状態に陥っていない選手を正常群(n=12)、陥っていた選手を鉄不足群(n=7)として1年間(Baseline、1年目)における変動について比較検討を行った。その結果、体重あたりのたんぱく質摂取量では、鉄不足群が正常群に比べBaseline時に有意に低値を示し、両群ともに1年間にわたって変動は認められなかった。鉄摂取量では、群間および1年間にわたる変動は認められず、日本人の食事摂取基準2015年版の推奨量10.5mgを下回っていた選手の割合は89.4%と高く、昨年度と同様に食事からの鉄の摂取が不足している選手が多かった。また、体脂肪率が鉄不足群において1年間で有意に低値を示し、体脂肪率の減少が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り調査を遂行できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
大学女子陸上長距離および競歩の選手を対象に、追跡2年目として調査を実施する。体内鉄状態と栄養素等摂取量の関係性を検討し、貧血予防を目的とした食事法の作成における基礎資料データを収集する予定である。
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Causes of Carryover |
得られたデータの内、一部のデータ処理が完了していない。そのため、計上した予算が繰り越しになった。今後はデータ処理を進め、計画通り調査を実施していく予定である。
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