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2019 Fiscal Year Research-status Report

ICT機器を用いた博物館・科学館等の活用プログラムの開発と実践

Research Project

Project/Area Number 17K12930
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

竹下 陽子  お茶の水女子大学, サイエンス&エデュケーションセンター, 特任講師 (70723930)

Project Period (FY) 2018-02-28 – 2021-03-31
KeywordsICT / 博物館・科学館 / 学習プログラム / テレビ電話 / 地域格差 / オンライン体験学習
Outline of Annual Research Achievements

令和元年度中に、博物館・科学館等を対象としたアンケート調査の検討、各館のオンライン体験プログラムについて状況を調査した。一般向け講座や学校授業の実施を通して、実験・観察教材の試行、および博物館・科学館等との連携についてのニーズ調査を行った。
1.博物館・科学館活用の実態調査:アンケート調査について、調査の方法と内容の検討を行った。オンライン体験プログラムについて、館の公開情報をもとにしたリサーチや、一部の館を対象に現状をヒアリングするなどして、アンケート調査項目を検討するとともに、今後想定している学校との連携授業に有用な所蔵物をもっているかなどを調査した。
2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:一般市民を対象に、タブレット型端末を使った顕微鏡を用いて、微生物の観察会を1回実施した(約30名対象)。その際、学校授業でも活用可能な、簡易顕微鏡工作キットを配布し、体験を通して教材の効果を調査した。その他、別事業において流水実験授業(小5単元「流れる水の働きと土地の変化」)を支援した小学校とは、防災学習の発展として、関連の館とテレビ電話を用いた連携授業を想定した学習プログラムの検討、および館に対して連携授業の打診を開始している。
3.効果の検証:学習プログラムの実施時に行う、教員や児童生徒を対象としたアンケート調査の内容検討を行った。
4.ネットワーク構築とデータベース化、および普及活動:情報視聴覚部会において、児童向け出前授業を含む、教員向け研修会を1回実施し(教員約30名対象)、教員らに本プロジェクトへの協力を求めた。日本理科教育学会第69回全国大会においてワークショップを行い、テレビ電話授業を行った際に児童生徒が手元で取り組める教材として想定している簡易顕微鏡工作キットをワークショップに参加した教員らに配布した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

テレビ電話を用いた連携授業の機会がなかなか得られなかったため、具体的な学習プログラムの開発、実施、効果の検証がやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

2020年4月以降、新型コロナウイルスの影響により、学校授業の中で実験・実習を行うことが困難な状況に陥っている。そのような中、博物館・科学館等を含めて、様々な場面で、自宅にいる児童生徒がオンラインで学習するツールや機会が増えてきている。その点も考慮して研究を進めたい。
1.博物館・科学館活用の実態調査:アンケート調査内容の検討を行い、内容を確定後、学内の倫理審査を受ける予定である。準備が整えば、アンケート調査を開始する。特に、博物館や科学館、または学校が展開するオンライン学習についてリサーチするとともに、新型コロナウイルスによる影響についても、適宜アンケート調査に質問項目を加えたいと考えている。
2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:引き続きニーズ調査を行いながら、研究機関や科学館・博物館等と学校をつなぐ学習プログラムの開発を行い、小学校や中学校とインターネットを利用したテレビ電話授業を実施する。その際、通信環境を検討し、問題点を洗い出すと共に適宜改善を図る。特に、学校での学習内容をより主体的に実感を持って体験できるよう、これまでは自分の手元の実験や、身近な体験にとどまっていた学習単元においても、授業進度にあわせて必要に応じて遠方の館や専門家との双方向コミュニケーションの体験機会を設けられるような学習プログラムを目指している。現在、モデルケースとして、四万十川(高知県)から中継を行い、画面を通して水生昆虫をその場で観察し、身近には見られない生物について知るという体験学習の試行を開始している。本学習は、小学校や中学校の環境単元に関連する。
3.効果の検証:授業実施の際に教員や児童生徒を対象としたアンケート調査を行うため、調査内容を検討する。内容を確定後、学内の倫理審査を受け、実施を進める。

Causes of Carryover

必要だと見積もっていた物品費などで、一部その使用が発生しなかったため、支出が少なくなった。次年度以降、繰り越しを含めた金額で、新たに必要となる物品の購入や、研究実施に伴う旅費、謝金などが発生する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] モバイル顕微鏡を活用した観察学習 身近なツールで情報の共有化2019

    • Author(s)
      中野政之,竹下陽子,佐藤和正,都築 功
    • Organizer
      日本理科教育学会第69回全国大会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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