2021 Fiscal Year Research-status Report
ICT機器を用いた博物館・科学館等の活用プログラムの開発と実践
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17K12930
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
竹下 陽子 お茶の水女子大学, サイエンス&エデュケーション研究所, 特任講師 (70723930)
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Project Period (FY) |
2018-02-28 – 2023-03-31
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Keywords | ICT / 博物館・科学館 / 学習プログラム / テレビ電話 / 地域格差 / オンライン体験学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、学校との連携授業や児童教員向けのアンケート調査を実施した。 1.博物館・科学館活用の実態調査:教員を対象にアンケート調査を実施した(36名)。博物館・科学館等を対象としたアンケート調査について、内容を検討した。 2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:テレビ電話を使った学習プログラムの開発を行い、小中高等学校と連携授業を実施した。防災普及啓発施設を利用した授業「単元:天気の変化(台風)」を開発し、小学5年生を対象に実施した(7月,1回25名)。大学と連携した授業「自然環境の保全と科学技術の利用(マイクロプラスチックの観察)」を開発し、中高生を対象に実施した(11月-12月,3回のべ11名)。その他、研究実施者が専門家の一人として講師を務めた事例は、小4「月と星」(7月10月,3回のべ91名)、小3「身の回りの生物」(9月,4回約130名)、小3-6年複数の単元(2-3月,3回のべ29名)であった。※他のプロジェクトと共同実施を含む。 3.効果の検証:学習プログラム実施時に、授業を体験した児童を対象にアンケート調査を実施した(7月,25名)。 4.ネットワーク構築とデータベース化、および普及活動:日本理科教育学会第71回全国大会において、小学校との連携授業について発表した。原生生物学会(The 4th Asian Congress of Protistology -internet)において、2020年度中に行った一般向け講座について発表した。一般向け講座として、東京にいる大学講師(研究実施者)と地方の集会所、科学館(研究実施者および科学館職員)と各家庭をテレビ電話でつないだオンラインワークショップを実施した(11-12月,2回26名)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で連携授業実施やニーズ調査の機会が減少しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、オンラインを活用した授業形態やニーズについてリサーチし、研究を進めたい。 1.博物館・科学館活用の実態調査:博物館・科学館等を対象としたアンケート調査内容を確定し、学内の倫理審査を受け、調査を実施する。特に、博物館や科学館が展開するオンライン学習についてリサーチするとともに、新型コロナウイルスによる影響についても、適宜アンケート調査に質問項目を加えたいと考えている。科学館・博物館等を対象とした調査については、複数の館が所属する連携ネットワークに協力を求める予定である。 2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:引き続き、博物館・科学館等や研究機関と学校をつなぐ学習プログラムの開発を行い、機会が得られれば実践する。その際、通信環境等を検討し、問題点を洗い出すと共に適宜改善を図る。特に、学校での学習内容をより主体的に実感を持って捉えられるような活動、自分の手元の実験や、身近な体験のみにとどまっていた学習内容を発展させられるような活動、授業進度にあわせて必要に応じて遠方の館の利用や専門家との双方向コミュニケーションの体験機会が得られるような活動の充実を目指す。 3.効果の検証:教員や児童生徒を対象としたアンケート調査を行い、学習プログラムの効果の検証を行う。 4.ネットワーク構築とデータベース化、および普及活動:ホームページを開設し、学習プログラムについて情報を公開する。
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Causes of Carryover |
必要だと見積もっていた物品費などで、一部その使用が発生しなかったため、支出が少なくなった。次年度以降、繰り越しを含めた金額で、新たに必要となる物品の購入や、研究実施に伴う旅費、謝金などに使用し研究を進める予定である。
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Research Products
(2 results)