2018 Fiscal Year Research-status Report
玩具の改造を題材としたSTEM教育に関する調査研究と教材開発
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17K12935
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
河並 崇 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (90443184)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | STEM教育 / 玩具の改造 / プログラミング教育 / 教材の共有 |
Outline of Annual Research Achievements |
おもちゃハックを通してSTEM領域を学ぶことができる教材開発を目的として研究を進めている。1年目の受講者のアンケートに基づき人気の高い玩具を用いて教材開発を進めた。特に人気が高かった鉄道玩具については、プログラミング教材としての人気が高いmicro:bitおよび高レベル向けにRaspberryPiを用いた教材開発を行った。また、初年度に引き続き、自治体が主催のプログラミング教室において複数回講座を開催し、そこでもアンケート調査を続けている。さらに、大学1年生においてもアンケート調査を行い、世代別の趣向がみられるかを目下解析中である。また、STEM教材で得られる知識や技術を体系的に示すSTEMマップという手法を提案し、現在開発しているいくつかの教材もその手法を用いて明示した。この手法については、情報処理学会全国大会にて、このような明示する手法を用いることでSTEM教材の共有が容易になる可能性を提案した。現在、共有するためのWebアプリケーションを開発中である。当初の予定より解析に若干手間取っていることから、評価に関するルーブリックの開発にはまだ着手できていない状態である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概要にも書いたが、アンケート結果の解析等に時間がかかり、評価手法の開発が遅れている状態である。また、当初予定していた継続的な受講者の確保が難しいため、評価手法の検証も難しい状況である。しかしながら、当初予定をしていなかったが、本研究内容については自治体からの評価も高く、小学校でのプログラミング教材への応用なども依頼がきており、教育現場の声をふまえた教材研究を進められる可能性が高まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
申請書に基づき、年齢や性別を加味した改造への興味の評価を行う。また、STEMマップの共有サイトの完成を目指す。同時に、より多くのSTEM教材の開発を進める。
現状、継続的な受講者の確保が難しいため、評価手法の検証をどのようにするか検討中であるが、総合的評価としては、金沢市内の小学校教諭などからもフィードバックをいただきながら進めていくことも考えられる。
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Causes of Carryover |
概ね予定通りであるが、関連学会への調査研究などが滞り出張費が予定より少なくなった。今年度は調査研究も含め学会発表頻度を高める予定である。
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