2020 Fiscal Year Research-status Report
ソフトウェア開発におけるコミュニケーション力育成のための文書教育および教育評価
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17K12937
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| Research Institution | Nagano National College of Technology |
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Principal Investigator |
藤田 悠 長野工業高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (80573120)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | ソフトウェアドキュメンテーション / テクニカルライティング / ソフトウェア開発文書 / アクティブラーニング |
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| Outline of Annual Research Achievements |
ソフトウェア開発文書を作成する能力を育成するためのカリキュラム及び教育コンテンツ作成において，「気づきによる導入」および「プログラミングによる応用」におけるペアワークに関する評価と，「ドリルによる演習」に関する改善を実施した．
ペアワークにおける評価については，異なるテーマに対して作成した文書を相手と相互に交換して，受け取った文書を元にした作業を行い，相手からの応答を通して自分の文書力に関する気づきを促すものである．これを共通のフォーマットとして，導入と応用の段階に適用した．自分の文書力を振り返ることができることや，振り返りに適切なテーマの難しさなどについて検討した．
「ドリルによる演習」においては，具体的な文書技術を身につけるための段階であることから，演習問題に取り組むことで，実際の文書上における問題のある表現を知り，ふさわしい書き方を学ぶことができると考えていた．しかし，受講者である学生としては，具体的な文書技術が得られる一方で，地道な学習になることから，集まって実施する意義等を考えると，積極的になりにくい様子であった．そのことから，演習問題の内容を学ぶことができる，アクティブな形式をとることとした．その形式のためにして，実際に学校で学習するテーマに即したレポート文書を用意し，そのレポート文書に含まれる問題点を指摘して直すグループ形式の演習を検討した．そのための教材を作成し，グループで演習する教育を試行した．その結果，想定していた文書上の問題点に気づくことができ，それを修正して，よい文書に改善することができていることを確認し，積極的に活動している様子がみられた．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度に実施予定であった，評価の実施について，新型コロナウイルス感染症による影響により，予定していた発表を実施できなかった．さらに，全体を通した教育の実施が，アクティブ形式であることから，困難である状況であった．
評価については，国際学会での発表を予定して進めていたが，海外渡航が困難な状況になり，発表機会が1年延期となった．そのことから，1年延長することで，予定していた実施が可能である見込みである．
全体を通しての教育実施については，本教育がアクティブ形式であり，ペアやグループでの実施が基本となることから，現状での実施が困難となった．改善した部分のみであるが，実施と検証を行うことができたが，全体を通した総合的な実施や評価については，実施可能な環境になることを待つこととする．
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| Strategy for Future Research Activity |
延長した期間では，最終年度に予定していた事項を実施する方針で進める．
延期された国際学会での発表は，1年延期されたのち，オンラインで実施することが決定していることから，確実に発表できる予定である．
残されていた非アクティブであった「ドリルによる演習」部分について，アクティブな活動で学ぶことができる内容にすることができた．しかし，それを含む全体を通した実施，さらに実施したうえでの評価については，取り組みが困難な状況である．
本研究の範囲としては，個別に実施した内容によって評価し，ペアやグループによる活動が十分実施可能な状況になった時に実施できるようにカリキュラムや教材を整えておくこととする．
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| Causes of Carryover |
最終年度に予定していた国際学会について，海外での発表の予定で計画して進めていたが，新型コロナウイルス感染症の影響により，1年延期になった．また，そのほかの国内での学会発表や学会参加についても中止やオンラインになったケースや，学校行事の変更や都合により参加できなくなるなど，予定していた事項に使用することができなくなった．
研究期間を延期したことにより，国際学会には参加できる見込みが立っているが，現地に赴く必要がなくなったため，当初計画していた旅費としての使用はなくなった．これにより，研究に関係する資料や活動を充実させるために使用する計画である．
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