2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Class Design and Improvement Support Tool Focused on Engagement in a Classroom
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17K12942
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中澤 明子 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (20588230)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アクティブラーニング / エンゲージメント / 授業設計 / 授業改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、授業へのエンゲージメント(学習への動機づけや楽しさ等のポジティブな感情を持ちながら積極的に学習に参加すること)に着目し、授業設計・改善 支援ツールを開発し評価するものである。 開発を進める中で、教員の授業づくりや授業に関するイメージを把握しておくことが重要となったため、2019年度に引き続いて普段の授業スタイルや授業づくり、授業準備で重視していること等についてインタビュー調査を行った。2019年度までのインタビューデータについて、教職経験と授業づくりとの関連の観点から分析し、日本教育工学会2020年秋季全国大会において報告した。この発表では、アクティブラーニングを導入した授業づくりについて、単に教職経験だけでなく、アクティブラーニングに対する印象による差があることが示唆された。 今年度はCOVID-19の影響で当初予定していたツールの評価を行うことが困難であったものの、プロトタイプに基づき、エンゲージメントの観点を組み入れた授業についてふり返るアンケートを作成し、20名ほどの教員に使用してもらった。 本研究では研究期間全体において、プロトタイプの開発と評価、エンゲージメントの向上の観点を組み入れた授業についてふり返るアンケートの開発、教員の授業づくりとアクティブラーニングに関するイメージとの関連について調査等を行った。現在、主体的・対話的で深い学びが推進されている。本研究ではエンゲージメントの観点から授業設計・改善を支援するツールを検討しており、これは主体的・対話的で深い学びを進める上で意義があると考えられる。また、アクティブラーニングに対するイメージと教職経験、授業づくりとの関連を示唆できたことは、主体的・対話的で深い学びを進めるための教員への教育プログラム検討においても参考となり、教員養成や現職教員の教員研修に寄与できると考えられる。
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Research Products
(3 results)