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2017 Fiscal Year Research-status Report

ラーニング・コモンズの学生スタッフに必要な能力と正課外教育での自己調整学習の研究

Research Project

Project/Area Number 17K12949
Research InstitutionTohoku Gakuin University

Principal Investigator

遠海 友紀  東北学院大学, ラーニング・コモンズ, 特任助教 (20710312)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2019-03-31
Keywordsラーニング・コモンズ / 学生スタッフ / 自己調整学習
Outline of Annual Research Achievements

本研究に取り組むにあたっては、2つの研究課題を設定した。
研究課題①「ラーニング・コモンズの学生スタッフとして必要な能力とその力をつけるための仕組み(活動・研修・評価)の検討・実践・評価」に関して:まず調査対象のラーニング・コモンズの状況や利用者の特徴などの調査を実施した。その結果を踏まえて、学生スタッフの具体的な活動内容を検討し、そのために必要な力や、その習得に必要となる研修などの仕組みを検討した。学生スタッフの活動や研修を検討する際には、他大学の学生スタッフの取り組みも参考にしつつ、調査対象のラーニング・コモンズの実状に合わせた取り組みになるよう意識した。平成29年度前期は調査や準備の期間とし、調査対象のラーニング・コモンズで実際に学生スタッフが活動したのは後期の半年間である。
研究課題②「自己調整学習の力の習得を目指した正課外活動の指針の提案」に関して:自己調整学習の力の習得を目指した活動をデザインし、研究課題①を踏まえて開始した学生スタッフの活動の中に取り入れた。この活動ではまず、学生スタッフで話し合い、全員で1つの目標を設定する。その目標を達成するための具体的な行動については個人で検討し、設定した目標と行動を意識しながら学生スタッフそれぞれが日々の活動に取り組む。1か月後に、設定した目標の達成度合い、反省点・良かったこと・今後に向けてどうしたいかなどを個人で検討し、その結果を学生スタッフ間で共有したり、アドバイスを行ったりしたうえで、次の目標を全員で再度検討するサイクルを継続的に行った。目標設定や目標の達成度合いの確認には、ワークシートを用いた。平成29年度の学生スタッフ活動終了時には、活動成果と課題をそれぞれ振り返り、学生スタッフ間で共有し、次年度(平成30年度)の活動に向けた抱負をそれぞれまとめることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究課題①「ラーニング・コモンズの学生スタッフとして必要な能力とその力をつけるための仕組み(活動・研修・評価)の検討・実践・評価」に関して:平成29年度は、先行研究による知見や調査対象のラーニング・コモンズの状況を調査し、その結果を踏まえて、学生スタッフの活動や、活動に必要となる能力を検討し、それに合わせた研修を実施するなど、調査対象のラーニング・コモンズにおける学生スタッフの活動を軌道にのせることができた。また、他大学のラーニング・コモンズでの学生スタッフの活動や育成に関して、インタビューを実施するなど、情報収集にも取り組んだ。
研究課題②「自己調整学習の力の習得を目指した正課外活動の指針の提案」に関して:自己調整学習の力をつけるために、平成29年度は、これまで取り組んできた研究の知見を踏まえ、まず自己調整を行う際に重要な過程である「目標設定」や「省察」の機会を取り入れた活動サイクルの検討を行った。このサイクルを、ラーニング・コモンズの学生スタッフの活動の中で取り組めるよう活動計画を検討し、研究課題①を踏まえて平成29年度後期から始まった学生スタッフの活動の中で複数回実施した。目標設定や省察のサイクルに取り組んだ際に、学生スタッフが作成したワークシートなどを用いて半期の取り組みの成果を精査することで、自己調整学習の力の習得を目指した正課外活動の指針を提示する準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

研究課題①「ラーニング・コモンズの学生スタッフとして必要な能力とその力をつけるための仕組み(活動・研修・評価)の検討・実践・評価」に関して:平成30年度前期は、調査対象のラーニング・コモンズの状況や、平成29年度後期に活動に取り組んだ学生スタッフ、彼らに関わった教職員へ調査を行い、平成30年度の学生スタッフの活動内容を再検討する。また、活動に必要な力とそのために必要な研修なども再検討し、実施する。あわせて、他大学のラーニング・コモンズの学生スタッフの活動やそのために必要であると考えられている能力、研修・評価などの取り組みに関する調査を行うことで、ラーニング・コモンズでの学生スタッフとして求められる能力とその評価方法について、他大学のラーニング・コモンズの学生スタッフの活動にも活かせる知見を導き出せるよう努力する。
研究課題②「自己調整学習の力の習得を目指した正課外活動の指針の提案」に関して:調査対象であるラーニング・コモンズの学生スタッフが平成29年度に、自己調整学習の力の習得を目指して取り組んだ目標設定と省察の取り組みと、その際に用いたワークシートなどを分析し、必要に応じて修正したものを、平成30年度の学生スタッフの活動に取り入れる。その成果をインタビューや質問紙調査を用いて評価するとともに、研究課題①で調査する他大学のラーニング・コモンズの学生スタッフの取り組みも参考にすることで、正課外教育において学生の自己調整学習を促すよりよい仕組みを提示できるよう努力する。

Causes of Carryover

次年度使用扱いとなったが、確定出張に充当され、使用計画に差し支えはない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2017

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 東北学院大学 学部2年生の授業時間外学習に関する調査 ラーニング・コモンズでの学習支援の検討に向けて2017

    • Author(s)
      遠海友紀・嶋田みのり・佐藤恵・村上正行・稲垣忠
    • Organizer
      大学教育学会第39回大会
  • [Presentation] ラーニング・コモンズの学習環境に対する学生の認識2017

    • Author(s)
      嶋田みのり・遠海友紀・村上正行・稲垣忠
    • Organizer
      日本教育工学会第33回全国大会
  • [Presentation] 大学での学習における学生の問題解決行動の分類  ラーニング・コモンズの学習相談に対する文系学部3年生の認識2017

    • Author(s)
      遠海友紀・嶋田みのり・村上正行・稲垣忠
    • Organizer
      日本教育工学会第33回全国大会

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Published: 2018-12-17  

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