2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of automatic prediction method of learning effect by PBL and construction of learning and guidance advice generation system
Project/Area Number |
17K12953
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Research Institution | Suwa University of Science |
Principal Investigator |
尾崎 剛 公立諏訪東京理科大学, 工学部, 講師 (80712158)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プロジェクト基盤学習 / 遠隔授業 / 学習分析 / 授業評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、プロジェクト基盤学習において2つの実験を行い、社会人基礎力の要素を学習成果として、要因と成果について分析した。 1つ目は、プロジェクトメンバーが単一学科の学生で構成された場合で、前年度までの成果を基にして立てた授業実施プランと授業環境改善により、ねらいとした学習成果が向上するかを検証した。その結果、ねらいとした計画力および状況把握力が向上したが、働きかけ力が低下した。これらの結果は前年度の要因と成果の関係から十分に説明が可能な結果であり、要因と成果の関係を基に授業改善を行うことがプロジェクト基盤学習の成果を向上させるために有効であることが示唆された。 2つ目の実験として、プロジェクトメンバーがWeb会議システムを用いてプロジェクト進行を行った場合に、狙った学習成果を得ることができるのかを検証した。このために2つの大学の学生に協力してもらい、メンバーを構成した。授業環境は1つ目の実験と可能な限り同等とするようにしたが、メンバー同士の会議や報告会などはすべてWeb会議システムを用いて実施した。その結果、Web会議システムを用いたプロジェクト基盤学習であっても学習成果は得られたが、単一学科実施したプロジェクト基盤学習に比べて、学習成果が低い傾向にあることが分かった。社会人基礎力のうち、前に踏み出す力と考え抜く力が5%の有意水準で低下した。しかし、チームで働く力に有意差はなかった。 これらのプロジェクト基盤学習の行動履歴および、要因と成果に関するアンケート結果を学習データとし、ナイーブベイズ法や多層ニューラルネットワークなどを用いて成果を予測しようと機械学習を行ったが、従来の重回帰分析と比較して予測精度を向上させることができなかった。
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Research Products
(1 results)