2019 Fiscal Year Research-status Report
環境を考慮した港湾荷役機械の運用に関するシミュレーション研究
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17K12984
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
楊 文賀 中央大学, 理工学部, 助教 (50781796)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | システムシミュレーション / ロジスティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度では、主に次の2つの事項について研究を行った。 ①港湾の中長期政策「PORT 2030」では、港湾・物流活動のグリーン化、および情報通信技術を活用した港湾のスマート化・強靱化などが提起され、コンテナ貨物を取扱うコンテナターミナルについて、人工知能(AI)やIoT、自働化技術を活用して効率化を図る「AIターミナル」の実現が目標として挙げられた。収集・蓄積された作業ログデータの分析・立案・制御により、コンテナ船の荷役時間の短縮、ターミナルゲートの前の渋滞の緩和、生産性の向上、作業環境の改善、燃料節約によるコストの削減などを目指している。そこで、コンテナターミナルにおいての現段階で使用されているICTシステムでのデータ収集の仕組みを明らかにし、AIターミナル構築に向ける課題と分析方法を検討した。シミュレーション手法として、仮想空間上で現実世界を再現するデジタルツインの実装の必要性を検討した。 ②IoT環境下、収集された大量のデータを生かして、自己最適化しながら自律的制御を行えるようなシステムの実現を目標とする。「つながる化」「データ活用」「自律制御」「セキュリティ」など、多くの課題のなかで、デジタルツインが重要な役割を果たすことを期待されている。デジタルツインを実装する際の問題点を明確にし、構築時の重要な課題であるモニタリングモードと予測実験モード間の連携フレームワークを提案し、プロトタイプモデルで実行の可能性を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
AIターミナルについての資料収集・調査は予想より時間かかったため、今年度の進捗やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
プロジェクトの研究結果をまとめて、報告する。
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Causes of Carryover |
当初計画していた一部の旅費について、学内の予算で賄うことができたため、余剰金が出た。差額については論文の英文校正料と投稿料に使用する予定。
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Research Products
(4 results)