2018 Fiscal Year Annual Research Report
Interface Designs to Assist Medical Engineers in Medical Device Troubleshooting: Based on the Cognitive Behavioral Model
Project/Area Number |
17K12990
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
前田 佳孝 自治医科大学, 医学部, 助教 (40754776)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ヒューマンマシンインターフェース / アラーム設計 / 医療機器 / 医療安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、血液透析の現場で用いられる生命維持管理装置に不具合(警報)が生じた場合に、臨床工学技士(以下、技士)が現場で迅速かつ適切にその原因を特定し、復旧させることができるよう、原因特定を支援するインターフェース設計の要件を明らかにすることを目的とした。2017年度の検討を通して、装置の故障時には技士の多くが情報源として装置モニタに表示される「装置内部の配管概略図」を参照することが分かった。これには主要な配管の圧力値等の情報が表示される。 そこで、本年度はメーカ2社の装置について、配管図の表現の差異を明確にした。また、その差異が技士の原因特定失敗にもたらす影響について考察し、配管図の作図において留意すべき事項をまとめた。具体的には、技士の原因特定失敗の要因として以下の要因が挙げられた。 1)配管図の情報量:配管系統や状態を色分けして表現していないこと、図の記載粒度が実物の装置内部をイメージするのに十分ではないこと、データの異常を判断するための基準値表示がないこと、パーツの名称表示が欠けていること等 2)配管図内の情報の配置:図で表現されたパーツの位置が実物とかけ離れていること、センサーを表現したアイコンとデータの表示位置が離れていること等 3)配管図内の情報の表記方法:データの経時変化の表現が適切ではないこと、パーツのアイコン描写が実物に似ていないこと、配管内の液体の流れが一定方向ではないこと(流れの方向が縦横無尽に表現されていること) 現状の配管図は、その表示方法や内容、配管の描写粒度等がメーカにより様々であることから、その表現の統一を図るには、上記の事項に該当しないようにデザインすることが必要と考えられた。
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