2021 Fiscal Year Research-status Report
舌圧測定とエレクトロパラトグラフィを用いた口腔がん術後患者の構音評価法の開発
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17K13068
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
武井 良子 昭和大学, 歯学部, 特別研究生 (40534764)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 構音障害 / 舌圧測定 / エレクトロパラトグラフィ / 口腔がん / 舌運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究5年目の今年度は、COVID-19感染拡大の影響を受けづらい健常人のデータ拡充に努めた。また、得られたデータを用いて、構音評価・訓練の目標パターンとなる健常人の基準値の設定(データ抽出方法、データ分析方法、連続発話時舌接触パターン分析方法)について検討した。 ①データ抽出と分析法の検討:短文を分析対象とし、19音を5回産生させたときのEPGパターンをすべて累積したglobal pattern(短文総合接触パターン)と、10名の健常人のglobal patternを累積したcumulative global pattern(累積短文総合接触パターン)の二つを用いて分析を行った。 ②連続発話時の舌接触パターンの検討:global patternとcumulative global patternを用いて、健常人の連続発話時の舌と口蓋の接触パターンの特徴を抽出した。口蓋後方側方部に舌が持続的に(80%以上)接触すること、口蓋中央部位には前方から後方まで連続して舌接触が少ない(15%以下)電極が存在することが特徴であることが明らかとなった。 ③①と②について、得られた研究成果を論文としてまとめて投稿した。論文は現在、査読審査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染拡大により、研究成果の学会発表ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.研究成果を学会にて発表する 2.研究成果を論文にまとめて投稿する
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Causes of Carryover |
研究成果について国際学会にて発表予定であったが、COVID-19感染拡大により学会開催延期となり、旅費の支出がなくなった。次年度は、研究成果発表のための旅費、および論文の掲載費の支出が必要となる予定である。
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