2019 Fiscal Year Research-status Report
持続的血液濾過透析中の早期離床は患者の予後を変えられるか?
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17K13091
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
矢野 雄大 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (10771389)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 持続的血液濾過透析 / 早期離床 |
Outline of Annual Research Achievements |
CHDF中の早期離床介入については症例の蓄積は継続できているが、データの解析が行えておらず、学会発表や論文作成には至っていない。倫理的な観点からRCTとして非介入の対照群を設定することが難しく、早期離床を行っていなかった時期のヒストリカルデータとの比較においては、現段階までの解析でプライマリーアウトカムである術後の歩行自立までの期間は短縮する傾向を認めている。さらに、CHDF中の早期離床は、多様な検査データや対象者の自覚症状などに悪影響を及ぼすことなく実施可能であることも確認されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理的側面からCHDF中の非介入の対照群の設定が行えず、RCTを組むことができていない点、またデータの解析や論文作成にも進めていない点などから、当初の計画から遅れていると思われる。しかし、介入効果についてはヒストリカルコントロールとの比較という形式で結果が出てきているため、「やや遅れている」に該当すると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、症例数の増加を図りながら、解析に必要な物品などの購入を行いつつ、論文化を進め、研究成果を公開していく。
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Causes of Carryover |
対象者数が少なく、評価に必要なエコー用のジェルなどの消耗品の購入が必要とならなかったこと、また症例数が目標に到達していないために、未購入となっている解析用パソコンや解析用統計ソフトなどがあるため、次年度使用額が生じた。次年度には症例数の確保が見込まれるため、評価や解析に必要な物品や機器は随時購入予定である。 さらに、論文作成の際の校正費、投稿費用なども本年度では必要とならなっかたために、次年度に持ち越される形となっている。
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