Driving characteristics of the elderly drivers and factors associated with accident occurrence

2019 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17K13093
• Research Institution: Yamagata Prefectural University of Health Science
• Principal Investigator: 横井 香代子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70733856)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2020-03-31
• Keywords: 高齢者 / 自動車運転

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は，運転中の注意・集中が低下した状況を疑似的に作り，①高齢者の運転特性を明らかにすること，②高齢運転者の事故の発生機序を明らかにすることであった．
最終年度の2019年度は，山形県に在住で毎週1回以上の自動車運転を行っている方に対し，本研究の内容を説明し，同意が得られた高齢者4名，中年者4名に対し，実験を行った．まず質問紙調査（基本属性，1年以内の運転中の事故経験の有無，運転の自信度）を行い，認知症の症状がないことを確認するためにMini-Mental State Examination（MMSE）を実施した．MMSEが24点以上であれば，参加者に視線計測装置を装着してもらい，シミュレータによる自動車運転の実験を実施した．自動車運転の実験は，①集中して運転を行う，②数を数えながら運転を行う，の2条件で実施した．
実験により，シミュレータ運転中の事故の有無，運転中の視線移動の数，運転中の数の数え間違い，のデータを得た．得られたデータをもとに，高齢者群と中年群に分け，各指標の比較を行った．
なお当初計画では，得られたデータをもとに，学会発表や論文投稿を最終年度に行う予定であった．しかし研究協力募集に関するポスター掲示やポスター配布を行ったが研究に対する応募者が少なく，計画どおりに被験者を集めることができなかった．そのため最終年度の最終月までデータ取得を行うことになり，結果的に学会発表や論文投稿までには至らなかった．今後機会を得て，学会発表等で本研究結果の公表を行いたいと考えている．