2018 Fiscal Year Research-status Report
末梢神経及び骨格筋機能改善に主眼を置いた新たな脳卒中リハビリテーションの効果
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17K13106
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
野添 匡史 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (10733298)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 骨格筋機能障害 / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに脳卒中後に生じる骨格筋機能障害について、末梢神経機能障害との関連を中心に明らかにできはじめたが、そもそもこの骨格筋機能障害は脳卒中発症後にのみ生じるものなのかについてが明らかにできていなかった.そこで本年度は脳卒中発症前から骨格筋機能障害を有する症例の特徴や、予後との関連いついて縦断研究を行った.65歳以上の高齢脳卒中患者152例を対象に、脳卒中発症前から存在する骨格筋機能障害の存在を質問紙(SARC-F)を用いて評価し、発症3カ月後の機能予後との関連について明らかにした.脳卒中発症前の骨格筋機能障害有病率は18%であった.多変量解析の結果、病前から存在する骨格筋機能障害は発症3カ月後の機能予後の独立した因子であることが明らかになった(調整後オッズ比7.39、95%信頼区間=1.47-37.21、p=0.02).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脳卒中発症後の骨格筋機能障害だけでなく、発症前から存在する骨格筋機能障害の有病率と予後との関連が明らかになったため.
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Strategy for Future Research Activity |
脳卒中発症前及び発症後の骨格筋機能障害と機能予後との関連を明らかにし、その特徴を検証する.また、脳卒中発症前から骨格筋機能障害を有する患者に対する有効な介入方法の検証を行う.
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Causes of Carryover |
当初予定よりも論文校正費・出版費用が安価であったため.
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Research Products
(6 results)