2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of novel stroke rehabilitation focusing on improvement of peripheral nerve and skeletal muscle function
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17K13106
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
野添 匡史 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (10733298)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度においては、①急性期脳卒中患者における骨格筋機能変化と身体機能予後との関係について、②急性期脳卒中患者における骨格筋機能変化と末梢神経機能変化との関係について明らかにした. ①については、脳卒中発症後1週間時点で歩行が自立していない脳卒中症例55例を対象に、発症後3週間における骨格筋機能機能変化と3カ月後の歩行自立可否の関係について検討した。55例のうち、3カ月後に歩行が自立していない例は28例であり、単変量解析では自立例と比較して麻痺側、非麻痺側ともに大腿四頭筋筋厚減少率は高かった.また、非自立例は高齢で重症例及び脳卒中既往者が多く、栄養摂取量が少なく、離床開始時期も遅いことが明らかになった.これらの因子を調整した多変量解析では、3カ月後の歩行自立可否には、麻痺側ではなく非麻痺側の大腿四頭筋筋厚減少率が関与していることが明らかになった(調整後オッズ比:0.87(95%信頼区間=0.76-0.99, p=0.033) また、②については、18例の急性期脳卒中患者を対象に、発症後3週間の骨格筋機能変化と末梢神経機能との関係について検討した.その結果、非麻痺側大腿四頭筋の機能変化と末梢神経機能変化には明らかな関係性は認められなかったが、麻痺側大腿四頭筋筋厚変化と総腓骨神経複合筋活動電位の振幅変化との間に有意な相関が認められた(r=0.604, p=0.008).脳卒中患者の麻痺側下肢筋萎縮には末梢神経機能変化も関与していることが明らかになった.
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Research Products
(2 results)