2020 Fiscal Year Research-status Report
カンボジアにおけるOERを活用した小学校での体育授業モデルの構築
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17K13122
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Research Institution | International Budo University |
Principal Investigator |
山平 芳美 国際武道大学, 体育学部, 准教授 (40645850)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | カンボジア / 体育授業 / 初等教員養成校 / 体育教員 / 小学校 / 小学校教師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、カンボジア王国(以下、カンボジア)の体育科教育の実情を鑑み、カンボジアを対象とした体育実技のオープン教材(Open Educational Resources:以下、OER)の開発とOERを活用した小学校における体育授業のモデルの構築を目指したものである。目的を達成するために、以下の4点を研究課題として設定している。1.カンボジアの初等教員養成校及び小学校における体育科教育に関する現状と課題の把握、2.カンボジアの初等教員養成校におけるOERを活用した体育授業モデルの構築と検討、3.カンボジアの小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの構築と検討、4.カンボジアの初等教員養成校及び小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの有用性に関する検証である。 本年度(4年目)は、1年目~3年目の研究の成果を踏まえて、S州を対象として初等教員養成校及び都市部と農村部の小学校において、OERを活用した体育授業モデルの有用性について検証することであった。しかし、新型コロナウイルス感染症に関して、カンボジアの入国制限措置や行動制限措置等がとられていること、カンボジアの学校教育機関が新型コロナウイルス感染症の状況に応じて随時休校措置をとるなど、本年度(4年目)の研究課題に沿ったフィールドワークを研究計画にしたがって実施することが困難であった。そのため、研究期間延長申請をし、令和3年度に本研究の目的の達成を目指す計画に変更した。 本年度(4年目)は、一部研究課題に応じて、初等教員養成校の体育教員と都市部及び農村部の小学校教師に、オンラインでインタビュー調査を実施した。本年度(4年目)は、現地でフィールドワークを実施することが不可能であったものの、本研究の一部については、論文投稿及び学会発表にて成果をまとめることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、1年目にカンボジアの初等教員養成校及び小学校における体育科教育に関する現状と課題の把握し、2年目にカンボジアの初等教員養成校におけるOERを活用した体育授業モデルの構築と検討を行い、3年目にカンボジアの小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの構築と検討をし、1年目~3年目の研究成果を踏まえて、本年度(4年目)はカンボジアの初等教員養成校及び小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの有用性に関して検証することとしていた。一方、調査対象国であるカンボジアでは、新型コロナウイルス感染症の影響により、入国制限措置や行動制限措置等がとられていたこと、また、カンボジアの学校教育機関が新型コロナウイルス感染症の状況に応じて随時休校措置をとるなど、本年度(4年目)の現地フィールドワークが実施できなかった。したがって、現在までの進捗状況としては「やや遅れている」と評価し、令和2年度実施予定であった調査研究を令和3年度も引き続き継続して実施するよう研究計画を変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
カンボジアにおける現地フィールドワーク調査の実施については、新型コロナウイルス感染症の状況をみながら判断する必要がある。現地フィールドワークが可能な状況となれば実施する。しかし、新型コロナウイルス感染症の状況に応じては、今年度も現地フィールドワークが実施できないことが想定される。現地フィールドワークが困難であったとしても、本研究の対象となる体育教員、小学校教師や学校教育関係者に対してオンラインを活用したインタビュー調査は可能であるため、随時必要な情報収集をしながら研究を遂行したいと考えている。
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Causes of Carryover |
本年度(4年目)は、カンボジアにおけるフィールドワークのための旅費や人件費・謝金を中心とした経費が計上されていた。しかし、「研究実績の概要」や「現在までの進捗状況」に記載したように、新型コロナウイルス感染症のため、現地フィールドワークが困難であったことが主な要因として次年度使用額が生じた。新型コロナウイルス感染症に応じて、現地フィールドワークが可能となった場合は、その旅費や人件費・謝金として使用する。また、新型コロナウイルス感染症のため、現地フィールドワークが引き続き困難な場合、インタビュー(オンライン)調査結果のネイティブチェックや論文執筆のための英文校正費・投稿料として使用する計画である。
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Remarks |
OERの整理により、1年目~2年目の動画共有サイトURLと3年目以降動画共有サイトのURLが変更となっている。
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Research Products
(6 results)