2022 Fiscal Year Annual Research Report
A model for teaching physical education in primary schools in Cambodia using open educational resources
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17K13122
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
山平 芳美 広島市立大学, 国際学部, 講師 (40645850)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教材 / 体育実技 / 体育教員 / 小学校教員 / 学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、カンボジアの体育科教育の実情を鑑み、同国を対象とした体育実技のオープン教材(Open Educational Resources:以下「OER」と略す)の開発とOERを活用した小学校の体育授業モデルの構築を目指したものである。本研究の目的を達成するため、4つの課題を設定した。1.小学校教員養成校及び小学校における体育科教育に関する現状と課題の把握、2.小学校教員養成校におけるOERを活用した体育授業モデルの構築と検討、3.小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの構築と検討、4.小学校教員養成校及び小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの有用性に関する検証である。 最終年度当初、新型コロナウイルス感染症の影響から様々な制限措置が取られていたが、2022年9月から一定条件のもと、カンボジアへの渡航及び学校現場での調査が可能な状況となったため、小学校教員養成校及び小学校におけるOERを活用した体育授業モデルの有用性に関するフィールドワークを行った。まず、小学校教員養成校の教員及び学生へのインタビュー調査から、OERを活用した体育授業における教材の検討や小学校教員養成校の学生による体育に関わるOERの作成事例、また新型コロナウイルス感染症流行期におけるOERの視聴の実態について把握することができた。次に、農村部及び都市部の小学校教員へのインタビュー調査から、OERを活用した体育授業に関わる教材の検討の実情などが明らかになった。 本研究全体の成果として、まず、カンボジアを対象とした体育実技のOER開発が挙げられる。また、体育授業における教材の検討にOERが活用されていたことから、OERが体育授業の質の改善につながっているのか、小学校教員養成校の体育教員及び学生や小学校教員の資質や能力の向上に寄与しているのか、新たな研究テーマとして実証していきたいと考えている。
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Research Products
(6 results)