2019 Fiscal Year Research-status Report
一流競泳選手の水泳キック動作における 3次元特性の解明
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17K13136
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
山川 啓介 日本女子体育大学, 体育学部, 講師 (60783785)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 水泳 / 3次元動作分析 / 筋電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一流競泳選手の水泳キック動作における3次元的特徴を明らかにすることを目的とし、令和元年度は、フラッターキック、ドルフィンキック、平泳ぎのキックの3次元動作、筋電図、足部流体力を同時に測定する実験を実施するとともに、これまでの研究成果を国内外へ発表するとしていた。 令和元年度の主な成果として、平成30年度内に実施したドルフィンキック泳中の筋活動データを用いた筋シナジー解析を行い、チェコ・プラハで行われた国際学会European College of Sports Scienceで学会発表を行った。この研究の結果として、下肢8筋の筋電図データから3つの筋シナジーで抽出され、ドルフィンキックの下肢動作が3局面で構成されていることが示唆された。この成果は、ドルフィンキックに関わる適切な指導法に関する有益な知見が得られただけでなく、水泳動作の運動構造の特徴を筋電図データから記述できることを示すことができた。 また、水泳研究者とのディスカッションの結果、足部流体力の測定手法がフラッターキックドルフィンキックに応用することに問題があることが指摘されたため、別の実験手法を模索し、全身が発揮した推進力を測定する手法である余剰推進力測定法を応用することに決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和元年度に予定していた実験が、筑波大学の回流水槽の改修工事の伴って、実験を延期しなければならなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルスの感染拡大の影響で当面の実験実施は難しいが、8月まではこれまでの実験データをまとめ、9月以降に予定していた実験を実施することを予定している。
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Causes of Carryover |
2019年度の実験が延期になったため、次年度使用額は延期になった実験の費用に充当する予定である。具体的には、実験に必要な消耗品の購入と実験に関わる旅費、被験者への謝金に使用する予定である。
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