2017 Fiscal Year Research-status Report
An Antecedent Variables of Sustainable Sporting Event
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17K13154
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
押見 大地 早稲田大学, スポーツ科学学術院, その他(招聘研究員) (40711205)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 持続可能性 / 参加型スポーツイベント / イベント主催者 / イベント参加者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、①イベント主催者及び②イベント参加者の2つの視点より、スポーツイベントにおける持続可能性の規定要因を明らかにすることを目的であった。平成29年度は、「持続可能性要因の収集」が目的であり、主にイベント主催者およびイベント参加者を対象としたインタビュー調査及びアンケート調査を行った。3つのイベント主催者を対象としたインタビュー調査の結果、開催者の視点として主に挙げられた意見としては「目標参加人数の達成」、「開催時期」、「大会コンセプト」、「コース設定」、「観光スポットの有無」、「自治体との良好な関係づくり」、「イベントがない日でも人が来てくれる仕組みづくり」などが挙げられた。また、イベントによって大会の開催主体が異なっており、例えば行政主体の大会や民間主体の大会、または両者が協力関係にある大会などそれぞれ異なっている。行政主体のイベントは地域の理解が得られやすくボランティアの確保も比較的容易である一方、民間主体のイベントは斬新なイベントの開催などがしやすいといった特徴を持つ。イベント開催における地域住民は重要なステークホルダーであり、イベント主催者と住民をつなげるコーディネーターの役割が課題として挙げている自治体もあった。参加者の視点としては、「大会ならではの特色(その大会でしか経験できない)」、「応援の多さ」、「コース設定」、「導線の明確さ」、「開催場所」、「魅力的なイベントの有無」などが挙げられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度に予定をしていたイベント主催者に対するインタビュー調査およびイベント参加者に対するアンケート調査を実施できたため順調といえる。一方で、イベント主催者に対するインタビュー調査について5つ程度の調査を予定していたが、予算やスケジュールの都合上3つにとどまる結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は前年度の調査結果を踏まえて、「持続可能性要因の特定」に向けてそれぞれの要素の分類や因果関係のモデル化を目指して進めていく。開催者を対象としたインタビュー調査については、平成29年度に十分な数を確保できなかったことから継続調査を念頭に調査の調整を進める。参加者を対象とした調査については、特定の大会を対象とした調査にするかインターネット調査をもとに複数の大会を念頭に置いた調査とするかを決定し、調査・分析を進めることとする。
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