2019 Fiscal Year Research-status Report
Facilitating athletes' leadership skills development
Project/Area Number |
17K13167
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
小菅 萌 大阪体育大学, 体育学部, 准教授 (80649624)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リーダーシップ / スポーツ / チーム |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツチームには、キャプテンなどの役職の有無に関わらず、リーダーとして認識される選手 (アスリートリーダー:athlete leader)が存在する。本助成研究の目的は、アスリートリーダーの成長とリーダーシップスキルの向上について検討することである。 2019年度は、昨年度実施した縦断的調査のデータ (n= 237)をさらに分析し、選手のリーダーシップスキルの変化とその要因について検証した。その結果、集団凝集性 (i.e., チームの一体感)や集合的効力感 (i.e., チームの自信) などのチーム要因のシーズンにおける変化と、アスリートリーダーのリーダーシップスキルの変化との間に関連性がみられた。 また、昨年度調査で用いたアスリート・リーダーシップスキル尺度 (17項目)を使用し、リーダーシップスキル向上を目指した授業における体育学生 (n=78, 女性 33名, 男性44名) のリーダーシップスキルの変化を評価した。授業には、アスリート・リーダーシップスキル尺度を構成する認知スキル、対人スキル、マネジメントスキル、ストラテジックスキルを含む、リーダーシップスキルの向上を目指したプログラムを導入した。その結果、ストラテジックスキルにおいて、男女ともに授業を通しての増加が見られ、認知スキル、対人スキル、マネジメントスキルにおいて男子学生のみ、優位な増加が見られた。 今後は、これら調査や実践事例の結果をさらに分析、考察し、学会や学術誌での発表、また報告書等での結果公表に向けた準備を進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施した調査の分析やその結果の考察をすべて終えていない部分はあるものの、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、データ分析とその結果の考察を進め、学会と論文発表の準備をすすめる予定である。
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Causes of Carryover |
研究は概ね計画どおり進んでいるが、当該年度に購入予定であった物品等の購入を見送っているためである。来年度、それら物品の購入の検討と同時に、その他成果発表に必要な英文校正等にも使用予定である。
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