2021 Fiscal Year Research-status Report
Facilitating athletes' leadership skills development
Project/Area Number |
17K13167
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
小菅 萌 大阪体育大学, 体育学部, 准教授 (80649624)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リーダーシップ / スポーツ / チーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本助成研究では、スポーツチームでリーダーシップを発揮する選手 (アスリート・リーダー: athlete leader)の育成、成長について検討している。先行研究からも、アスリート・リーダーは、チームの一体感やパフォーマンスに影響を与えることが示唆されており、影響力をもったアスリート・リーダーの育成はスポーツにおける課題であるといえる。 本助成研究では、リーダーシップやアスリート・リーダーシップに関する文献研究、アスリート・リーダーシップスキル尺度の改訂、縦断的調査等を行ってきた。2021年度は、これまでの調査で得られたデータの再検討、さらなる分析を行った。まず探索的構造方程式モデリング、確認的因子分析の結果から、改めてアスリート・リーダーシップスキルは4つの因子 (認知スキル、対人スキル、マネジメントスキル、ビジョニングスキル)で構成され、さらにそれらはひとつの高次因子でまとまることが可能なことを確認した。また縦断的調査の結果を分析し、アスリート・リーダーシップスキル尺度の経時的な安定性も確認できた。さらに、交差遅延効果モデル分析を行い、集団凝集性 (i.e., チームの一体感) の変化がアスリート・リーダーシップスキルの変化の予測要因となることを示す結果を得た。 2021年度は、関連研究の論文が国際誌 (Journal of Applied Sport Psychology) に発表された。今後は、本助成研究の結果の国際学会大会での発表や、国際誌への投稿を目指して準備を続けていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
産前産後の休暇・育児休業の取得に伴い、2021年度は8月末まで研究を中断し、2021年9月から研究を再開した。実施した研究から得られたデータの分析やそのまとめを完全に終えていないものの、概ね順調に進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年4月からの産前産後の休暇・育児休業の取得に伴い、2023年3月まで再度研究を中断する。研究再開後は、データ分析と結果の考察を進め、発表の準備を進めていく計画である。これらの計画は、リサーチアシスタントの研究補助も得ながら円滑に進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究は概ね計画どおり進んでいるが、新型コロナウィルスの感染拡大と研究中断の影響で、当該年度に予定していたリサーチアシスタントの登用や出張の計画等を見送っているため、次年度使用額が生じている。研究再開後は、リサーチアシスタントの補助を得て研究成果の発表を目指して準備を進め、また英文校正等にも助成金を使用することを検討し、見送っていた出張を再度検討していきたいと考えている。
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