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2017 Fiscal Year Research-status Report

エリート競泳選手の泳パフォーマンス向上のための呼吸筋トレーニングに関する研究

Research Project

Project/Area Number 17K13178
Research InstitutionChukyo University

Principal Investigator

大家 利之  中京大学, スポーツ科学部, 講師 (70610062)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords呼吸筋 / エリート競泳選手 / 呼吸筋トレーニング / 最大吸気口腔内圧 / 呼吸筋疲労
Outline of Annual Research Achievements

水泳運動中は常に水圧が胸部にかかっていることや、ストロークに合わせた呼吸が求められることによる呼吸のタイミングの制約が多いことから、陸上運動と比較して呼吸筋への負荷が大きい。したがって、水泳運動後に呼吸筋が疲労すると報告されている(Brown et al. J Strength Cond Res 2011;Lomax et al. J Strength Cond Res 2012)。呼吸筋への疲労を軽減することは、水泳運動パフォーマンスの改善に貢献するかもしれない。本研究では、陸上運動と比較して呼吸筋への負担が大きい水泳運動に着目し、競泳選手の運動パフォーマンス向上に貢献する呼吸筋のウォーミングアップおよびトレーニングの方法を明らかにすることを目的として研究を行っている。当該年度では、エリート競泳選手の呼吸筋の特徴およびレース時の基礎的データの収集を行った。
大学体育会に所属するエリート競泳選手12名を対象に、50m、100m、200m、400m自由形泳を行いレース前後の呼吸筋の疲労の程度を検討した。本研究では、呼吸筋力の指標に最大吸気口腔内圧を用い、それが運動後に運動前と比較して低下することを呼吸筋の疲労と定義した。呼吸筋の疲労はそれぞれ、4.8%、1.9%、7.8%、6.1%であった。呼吸筋の疲労の程度は、個人差が大きいこと、泳距離によって異なることが示唆された。
次年度以降は、当該年度の研究結果を踏まえ、呼吸筋のトレーニングを行う前に、被検者の呼吸筋疲労の耐性を把握することが、トレーニング効果を上げるために重要であると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度では、エリート競泳選手の呼吸筋の特徴およびレース時の基礎的データの収集を行った。エリート競泳選手のレース後の呼吸筋の疲労の程度は、先行研究とは異なる結果であった。現在は、その要因について詳細に分析している。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画通り、研究を遂行する予定である。今年度は、競泳選手の運動パフォーマンス向上に貢献する呼吸筋のトレーニングの方法を明らかにするため、呼吸筋トレーニング実験を行う。実施時期については、10月頃を予定している。
エリート競泳選手20名を対象として、吸気抵抗をかける呼吸筋トレーニングを行い、トレーニン前後で呼吸筋力に関する指標と泳パフォーマンスに関する指標を測定する予定である。

Causes of Carryover

当該年度では、当初予定していた被検者数より少なかったことから、呼吸筋のディバイスにかかる費用および被検者謝金が少なかったことから差額が生じた。
次年度は、追加で被検者を確保し、データを取得する。その為に予算を繰り越す必要がある。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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