2019 Fiscal Year Research-status Report
エリート競泳選手の泳パフォーマンス向上のための呼吸筋トレーニングに関する研究
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17K13178
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
大家 利之 中京大学, スポーツ科学部, 准教授 (70610062)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 呼吸筋トレーニング / エリート競泳選手 / 最大吸気口腔内圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
水泳運動中は常に水圧が胸部にかかっていることや、ストロークに合わせた呼吸が求められることによる呼吸のタイミングの制約が多いことから、陸上運動と比較して呼吸筋への負荷が大きい。したがって、水泳運動後に呼吸筋が疲労すると報告されている。呼吸筋への疲労を軽減することは、水泳運動パフォーマンスの改善に貢献するかもしれない。本研究では、陸上運動と比較して呼吸筋への負担が大きい水泳運動に着目し、競泳選手の運動パフォーマンス向上に貢献する呼吸筋のトレーニングの方法を明らかにすることを目的として研究を行っている。今年度は、エリート競泳選手20名を対象に、呼吸筋持久力トレーニングを6週間行わせた。被験者を、呼吸筋持久力トレーニングを行う群、呼吸筋持久力トレーニングを行わない群に分類した。呼吸筋持久力トレーニングは、1日30分間、1週間に5回、それを6週間行った。呼吸筋持久力トレーニングには、独自に開発した機器を用いた。1回のトレーニングは、事前に測定した肺活量の60%になるように一回換気量の目標値を設定し、最大随意換気量の60%になるように呼吸数を調整した。6週間の呼吸筋トレーニングの前後で、呼吸機能の測定と泳パフォーマンステストを実施した。呼吸機能は、呼吸筋持久力と最大吸気口腔内圧を測定した。泳パフォーマンステストは、屋内短水路プールにて100mと200mの自由形泳を行った。6週間の呼吸筋持久力トレーニングを実施することによって呼吸筋持久力は有意に向上したが、最大吸気口腔内圧は変化しなかった。泳パフォーマンスについては現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた実験は、おおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
呼吸筋力トレーニングおよび呼吸筋持久力トレーニングと泳パフォーマンスとの関係性について詳細に分析し、論文を執筆する予定である。
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Causes of Carryover |
被験者に対する謝金が当初の予定よりかからなかったことと、学会発表や論文投稿が当該年度に行うことができなかったことが理由としてあげられる。次年度は、学会発表にかかわる出張費や、論文投稿にかかわる英文校正費および投稿料として使用する予定である。
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