2019 Fiscal Year Research-status Report
自転車競技選手における臀部の筋量評価と筋バランスがペダリング動作に及ぼす影響
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17K13182
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
石井 泰光 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (30734511)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 筋量 / 自転車 / ペダリング動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、大学生の自転車競技選手を対象に行ったMRIの撮像画像を用いて、大腿部、臀部、体幹のトレース作業を行い、殿部の筋体積および大腿部・体幹の筋横断面積の算出を行った。 現在の研究機関(京都先端科学大学)ではMRI分析する機器を保有していないことから、2018年度まで所属していた研究機関(国立スポーツ科学センター)にて、4月、7月、8月の3回に分けて合計10日間の出張を行い、MRIのトレース作業および筋体積および筋横断面積の分析を完了することができた。臀部の筋体積は、予定通りに行うことができた。一方、大腿部および体幹の筋体積は、MRIの解像度が低いため、筋間の識別が難しく、再現性の高い分析が難しいと判断したことから、筋体積から筋横断面積による定量化に変更した。 バイオメカニクスの観点から、ペダリング運動の分析を正確に行うために、ペダルセンサーの精度検証を行った。滑車装置を用いて、100kgまでの重量を、ペダルセンサーに加重することで、センサーの直線性について確認を行い、較正表を作成することができた。 現時点で収集したデータを用いて、自転車競技選手における、下肢および体幹の筋量と実走のパフォーマンスおよび自転車エルゴメーターによるスプリント能力の関係について、検討できる状態にある。一方、大腿四頭筋とハムストリングスの筋横断面積の比率によって、大腿部の筋バランスが、自転車ペダリング動作中のキネティクスに及ぼす影響に関しては、2020年度にバイオメカニクスデータを分析することで、明らかにしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度には、MRIによる殿部の筋体積の定量化、大腿部および体幹の筋横断面積による定量化を行うことができた。MIRを用いた分析に関しては、予定通りに実施することができた。
しかし、2018年度に取得した自転車エルゴメーターによるペダリング運動に関して、三次元動作解析装置のデータとペダルセンサーの動作解析を、2019年度内には完了することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度に未完了の部分については、科研費の補助事業期間を延長すること達成する予定である。
2020年度はバイオメカニクスデータの分析を完了させて、その結果を踏まえて、本研究の学会発表を行い、論文投稿を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2019年度は、学会発表や論文投稿に向けて英文校正を行わなかったため、次年度使用額が発生した。2020年度に、学会発表や論文投稿に向けて使用する予定である。
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