2018 Fiscal Year Research-status Report
運動パフォーマンス向上のための脂質を用いた新たな栄養学的介入方法の開発
Project/Area Number |
17K13188
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
東田 一彦 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (50634466)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | SGLT1 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年次は糖質摂取量を制限した場合に骨格筋で引き起こされる適応と併せて、腸管での栄養素の吸収に関わるタンパク質の発現量について検討を行った。 5週齢のC57BL/6雄性マウスに低糖質食を2週間摂取させたところ、骨格筋では顕著な適応が認められなかったものの、腸管でのグルコース吸収に関わるタンパク質SGLT1発現量が著しく低下することが明らかとなった。また、このマウスに糖質溶液を摂取させたところ、インスリン分泌が顕著に低下した。骨格筋のインスリン感受性や膵臓のインスリン分泌に関わる分子には低糖質食摂取の影響が見られないことから、グルコース投与によるインスリン分泌の低下は、腸管からのグルコース吸収の低下が主な要因である可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に計画していた研究内容をすべて遂行することができた。 また、研究結果を投稿中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、機能性油脂などを用いて、筋損傷や運動後の回復における脂質の有用性について検討を行う。
|
Causes of Carryover |
英文校正に使用する予定だったが、利用しなかったため。次年度の早い段階で利用する予定。
|
Research Products
(1 results)