2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K13206
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡林 里枝 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Evidence-based medicine / Eラーニング / 評価 / 市民 / ランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.ランダム化比較試験の実施 昨年度に引き続き、ランダム化比較試験の本試験(対象者のリクルート、介入、追跡、評価、謝礼送付等)を実施した。参加者が122名となり、予定していた人数を超えたため、2019年11月27日に対象者のリクルートを終了し、2020年1月4日に追跡・評価を終了した。 2.データ解析の実施 データクリーニングを行い、収集したデータの分布を確認した。その後、キーオープンし解析に着手した。 粗解析の結果、122名の研究参加者のうち、設問への回答のない者など12名を除外し、109名(介入群54名、対照群55名)が主要評価項目の解析対象者となった。事前に設定した主要評価項目である、「教材使用(介入群)もしくは教材冒頭閲覧(対照群)直後の、知識に関する設問(18問)に正解した回答のうち、自信度で『大変自信がある』または『自信がある』と評価された回答の合計の平均値」は、介入群は14.1 ± 3.11、対照群は11.1 ± 3.88で、その差は3.03(95% CI: 1.78-4.43)であった。4週間後の設問に関する解析対象者は、96名(介入群50名、対照群47名)であった。4週間後の「教材使用(介入群)もしくは教材冒頭閲覧(対照群)直後の、知識に関する設問(18問)に正解した回答のうち、自信度で「大変自信がある」または「自信がある」と評価された回答の合計の平均値」は、介入群は14.4 ± 2.64、対照群は12.4 ± 4.10で、その差は1.98(95% CI: 0.65-3.44)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は令和元年度に本研究を終了する予定であったが、専門業者に依頼し開発したウェブ上でランダム化試験を行うシステムにおいて、パイロット試験で時に上手く作動しない状況を認め、改修に時間を要した。また改修後に本試験を開始したところ、さらに不具合が発生し、参加者のリクルートを積極的に行えない期間が発生した。そのため、令和元年度中に参加者の追跡と粗解析は終えたが、研究成果の公表には至っておらず、進捗はやや遅れているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
より詳細な解析や考察、研究成果発表、教材の公開作業を進める。
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Causes of Carryover |
今年度中に行えなかった詳細な解析、研究成果の公表(論文校閲、論文投稿、論文掲載)、および、eラーニングの公開を次年度行う。これらに、助成金を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)