2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K13206
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡林 里枝 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Evidence-based medicine / Eラーニング / 評価 / 市民 / ランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続きデータ解析、および研究結果のまとめを行った。 参加者のフローとして、122名の研究参加者のうち、割付時までインターネット接続を終了した1名を除いた121名をランダム割付した。介入群に62名、対照群に59名が割り付けられた。教材使用/教材の冒頭視聴直後の解析対象者は、介入群54名、対照群55名、4週間後の解析対象者は、介入群49名、対照群47名であり、質問への回答がなかった者等を解析から除外した。 参加者の背景において、概ね両群で大きな差は見られなかった。主要評価項目である「教材使用(介入群)もしくは教材冒頭閲覧(対照群)直後の、知識に関する設問(18問、18点満点)に正解した回答のうち、自信度で『大変自信がある』または『自信がある』と評価された回答の合計の平均値」は、介入群は14.1 (SD 3.11)、対照群は11.1 (SD 3.88)で、その差は3.03(95% CI: 1.78-4.43)であった。4週間後の「知識に関する設問に正解した回答のうち、自信度で『大変自信がある』または『自信がある』と評価された回答の合計の平均値」は、介入群は14.4 (SD 2.64)、対照群は12.4 (SD 4.10)で、その差は1.98(95% CI: 0.65-3.44)であった。健康・医療に関する社会的活動への参加状況、健康グッズを購入して後悔した経験、伝達的・批判的ヘルスリテラシー尺度で層別解析したところ、特に交互作用は認めなかった。 本研究により、教材の一定の使用効果を認めたと考えられた。結果をまとめ、ヘルスコミュニケーション学会で主要評価項目の結果について発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は令和元年度に本研究を終了する予定であったが、専門業者に依頼し開発したウェブ上でランダム化試験を行うシステムにおいて、パイロット試験で時に上手く作動しない状況を認め、改修に時間を要した。また改修後に本試験を開始したところ、さらに不具合が発生し、参加者のリクルートを積極的に行えない期間が発生した。そのため、令和元年度中に参加者の追跡と粗解析は終えたが、進捗はやや遅れていた。また新型コロナウイルス感染症流行により、2020年に発表予定の学会が2021年に延期になったり、論文執筆に想定していた以上の期間を要するなどの影響を受けた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果の発表、教材の公開作業を進める。
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Causes of Carryover |
2020年に発表予定であった国際学会が、新型コロナウイルス感染症流行のため2021年に延期となるなど、今年度中に行えなかった研究成果の公表(学会参加、英文校正、論文掲載)、およびeラーニングの公開に、助成金を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)