2020 Fiscal Year Research-status Report
Ecucation Program of Health Literacy for Pregnant to Prevent Allergy of Children
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17K13214
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
山本 貴和子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, アレルギーセンター, 医長 (40725115)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 予防 / アレルギー / 妊婦 / 教室 / ヘルスリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
アレルギー疾患の増加により我が国ではアレルギー対策基本法が制定され、アレルギー疾患予防は重要なテーマである。妊婦は生まれてくる子どもがアレルギーにならないように努めるが、インターネット上の科学的根拠のない情報に振り回され、間違ったアレルギー予防法を行っていることが少なくない。妊婦のアレルギーに関するヘルスリテラシーの向上と正しい知識や認識を持つことにより、日常生活での適切な行動を促し、子どものアレルギー疾患予防や早期発見、疾患の重症化を防ぐことができるための情報提供ができるという仮説を検証することを当該研究の目的とする。オンライン教室が実施できるように改めて倫理審査を申請し、承認をうけ、2021年1月からはオンラインアレルギーマタニティ教室を実施することした。
2021年1月から2021年3月の3か月間にオンラインアレルギーマタニティ教室に参加した妊婦は49名であった。49人中、45人から回答が得られた(回答率92%)。アレルギー疾患を有する妊婦は27人(60%)で、45人(98%)の妊婦が児のアレルギー発症が心配と回答した。最も関心を集めた項目はスキンケアによるアトピー性皮膚炎の予防で、38人(84%)が関心ありと回答した。教室の前後で比較するとアレルギーに関する問いへの正答率は65%から98%へと増加した。参加者全員が教室は役に立ち、今後普及したほうがよいと回答した。アレルギーマタニティ教室は妊婦に役立つと考えられた。研究から明らかとなった科学的根拠を一般社会へ普及と実装し、今後アレルギーマタニティ教室を普及することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ流行にともない対面によるマタニティ教室が中断となったため研究も一時中断となっていた。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに研究を継続し、論文発表していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ流行に伴い計画変更が生じたため
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