2018 Fiscal Year Research-status Report
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17K13225
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
森崎 珠実 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (90743047)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 癌幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
癌幹細胞においてALDH1、CD133、CD44などのマーカーが発現することも報告されたが、これらは癌幹細胞に特異なマーカーではなかった。以前の既報の研究において、胃癌幹細胞マーカーとなりうる分子として、RBBP6、ALDOA、HSPA4、HSPA9、DCTPP1、GLG1、VPS13A、KRT18の8つを同定した。それらには、胃粘膜細胞以外でも発現する蛋白も含まれており、乳癌幹細胞の存在を知るバイオマーカーとしても有効である可能性があった。 そのためまずは、大阪市立大学医学部附属病院の乳腺・内分泌外科学の乳癌手術標本を用いて、上記蛋白が乳癌組織でも検出されるのかについて、免疫組織学的に検討をおこなった。その結果、胃ガンで検出されていても検出されないマーカーがあることがわかった。 今後の計画としては、血液サンプルにおけるマーカー物質の確認をおこなう予定である。大阪市立大学医学部附属病院の健診施設であるMedCity21では、受診者から文書による同意を得て血液サンプル(血清、血漿)とDNAを保存するバイオリポジトリ(バイオバンク)を構築している。今後は、このバイオリポジトリサンプルを用いて、上記蛋白物質が乳癌患者の血液中で特異的に検出されるかについて検討する予定としている。また、陽性であった蛋白については、その感度についても確認する予定である。 そして、バイオリポジトリサンプルを用いて、非癌検診者と乳癌が早期発見された受診者の血液中のmicroRNAを網羅的に比較検討し、乳癌を早期に発見しうるバイオマーカーを探索的に検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年度は、乳癌組織におけるマーカー物質の発現の確認を行っているが、難渋した。今後は血液サンプルにおけるマーカー物質の確認や乳癌患者における特異的マーカーの探索的検討を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も計画に合わせて実験を進めていく予定としている。
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Causes of Carryover |
前年度できなかった予定している実験や、その成果発表、論文作成。
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Research Products
(5 results)