2018 Fiscal Year Research-status Report
高齢期における認知機能の低下を予測する新たなパフォーマンステストの開発
Project/Area Number |
17K13239
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
大須賀 洋祐 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10741986)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 認知機能 / 運動機能 / 二重課題 / 予測妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高齢期の認知機能低下を予測可能なパフォーマンステスト(S-TMT)の開発を目的に信頼性や併存的妥当性、予測妥当性の検証をおこなっている。平成30年度は、平成29年度に実施したS-TMTの信頼性と併存的妥当性に関するデータの解析をおこなった。その結果、S-TMTの信頼性(級内相関係数)は0.788であった。また、S-TMTは転倒歴や認知機能と有意に関連していた。S-TMTに関連する運動機能と認知機能を探索的に調べたところ、運動機能として歩行速度、認知機能としてTMT-A、-B、DSSTがそれぞれ関連していた。これらの結果をまとめ、国際学会での発表および海外国際誌への論文投稿をおこなった。また、S-TMTの認知機能低下に対する予測妥当性に関する2年間の縦断データの収集をおこなった。現在、これらのデータをまとめ、学会発表および論文発表の準備を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に沿った内容で研究が進展しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
S-TMTは、二重課題テストであることから、運動機能と認知機能の相互作用を評価する際、有用であると考えられる。そのため、認知機能の低下だけでなく、転倒の発生を予測する上でも有用な指標となる可能性がある。現在、他の研究助成金を獲得し、S-TMTの発展性を追求している。
|
Causes of Carryover |
消耗品等に使用する予定である。
|
Research Products
(2 results)