2018 Fiscal Year Annual Research Report
A prospective study using objective indicators of internet use and children's sleep
Project/Area Number |
17K13242
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
須山 聡 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (70758581)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 児童精神医学 / インターネット / 子ども / 睡眠 / インターネット依存 |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネットの利用者数の増加に伴い、インターネットに対する嗜癖、いわゆる「インターネット依存」が近年、社会問題となりつつあり、過度にインターネットを利用することで社会生活や人間関係に支障を来たすだけでなく、健康上の問題がみられることがある。子どものインターネットの利用率も増加している現状から、子どもの睡眠状態や活動量とインターネットの利用状況との関連性について客観的指標を用いて検討することは喫緊の課題であった。そこで、本研究では携帯型活動量計を用いて睡眠解析や活動量測定について客観的評価を行い、子どもの睡眠状態や活動量とインターネットの利用状況との関連性について検討を行った。 平成30年度は、60組の親子を対象に研究を行った。子どもには7日間の携帯型活動量計の装着を、また、子どもとその保護者に対して質問紙の記入を依頼した。研究期間中に中止となった参加者はいなかった。参加者の平均年齢は13.2歳、男性の参加者は19人(31.7%)であった。インターネットへの依存傾向を評価するためにIAT(Internet Addiction Test)を実施したところ、インターネットの依存傾向が高い子どもは5人(8.3%)であった。携帯型活動量計により測定された睡眠効率の平均値は88.4%であった。IATの得点は、インターネットの開始時期やインターネットの利用時間といったインターネットの使用様式との間に相関を認めた。また、IATの得点により2群化すると、インターネットの依存傾向が高い群では、子ども用バールソン自己記入式抑うつ尺度(Depression Self-Rating Scale for Children)のスコアが有意に高くなった。
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