2017 Fiscal Year Research-status Report
どのような要因で幼少期から思春期にかけて体力・身体組成・身体活動が変化するのか
Project/Area Number |
17K13243
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
渡邊 將司 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80435213)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 運動スキル / 体力 / 身体活動 / 身体組成 / 骨密度 / トラッキング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,思春期における体力・身体組成・身体活動に幼少期のどのような要因が影響しているのかを明らかにすることを目的とした。本研究は縦断的に行なわれており,小学1年生から追跡してきた集団が平成29年度には小学5年生となった。 平成29年度の調査では,おもに7月から8月にかけて,おもに有酸素能力測定(走行運動による漸増負荷式最大酸素摂取量),運動スキル評価(投・蹴・捕・打動作を撮影),二重X線吸収法を用いた身体組成および骨密度測定を実施した。小学1年時には161名が参加していたが,今回の測定では151名が参加した。継続率は93.7%であった。測定できなかった被験者には,習い事との調整がつかなかった者が目立った。得られたデータは当日中に評価をし,帰宅の際にはシートにまとめてフィードバックした。 10月から11月にかけては3次元加速度計を用いた身体活動量調査,保護者の健康度・生活習慣に関する質問紙調査(DIHAL.2),体温調査,生活・運動習慣に関する質問紙調査を実施した。調査に参加した被験者は161名中158名で,継続率は98.1%であった。得られた身体活動量データは集計し,日毎の歩数,高強度運動の時間,過去の履歴,全体傾向のコメントを付けてシートにまとめてフィードバックした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
90%以上の被験者が縦断的調査に参加し,必要なデータを十分に得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はデータを分析し,思春期に体力が高くアクティブな子どもが,幼少期にどのような特徴があったのかを分析する。また,体力や身体活動が幼少期から思春期にかけて,①高いまま維持,②高かったが低下,③低かったが向上,④低いままである典型的な子どもと保護者を対象にしてインタビュー調査をしてその背景を探る。
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Causes of Carryover |
端数が生じたため。H30年度にはインタビュー協力の謝金等に充てる。
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