2018 Fiscal Year Annual Research Report
What factors affect the change of physical fitness, body composition and physical activity from young childhood to adolescence?
Project/Area Number |
17K13243
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
渡邊 將司 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80435213)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 子ども / 身体活動 / 体力 / 身体組成 / 運動スキル / インタビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年度に小学1年生だった被験者161名は2017年度には小学5年生になった。本研究は,幼少期のどのような要因が思春期の運動スキル,身体組成,身体活動に影響するのか縦断的研究から明らかにすることを目的とした。 2017年度には149名の対象者が,漸増負荷試験による最大酸素摂取量測定,DXA法を用いた身体組成評価,投・捕・蹴・打動作評価の調査に参加した。また,加速度計を用いた身体活動量調査には157名が参加し,歩数,中高強度活動量(MVPA)等のデータを収集することができた。 2018年度には,MVPAデータをもとに対象者を男女別にしてそれぞれ3分割し(上位・中位・下位),小学1年生から5年生にかけて,MVPAが①上位のまま推移した者,②上位から下位に低下した者,③下位から上位に向上した者,④下位のまま推移した者を男女2名ずつ抽出した。彼らと保護者に対して電話にて半構造化インタビューを実施し,身体活動の維持や変化に関する背景について尋ねた。 先行研究では,幼少期の運動スキル,身体組成,体力レベルが思春期の身体活動量を予測する因子として指摘されている。しかしそれらの影響は必ずしも強いとは言えなかった。インタビューをして明らかになったことは,身体活動量の増減や維持には,本人の運動に対する関心の変化,友達の影響,さらには思春期での体の変化(身長の伸びや体脂肪の増加),親の指南や支援等も重要な要因であることである。思春期の身体活動に影響を与える要因は様々であるうえに複雑に関連していた。
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Research Products
(2 results)