2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of membrane protein integration mechanism of glycolipid MPIase by using synthetic MPIase library.
Project/Area Number |
17K13262
|
Research Institution | Suntory Foundation for Life Sciences |
Principal Investigator |
藤川 紘樹 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・構造生命科学研究部, 研究員 (50755874)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 膜タンパク質 / 膜挿入 / グリコシル化 / 糖脂質 / シャペロン |
Outline of Annual Research Achievements |
困難な3糖+3糖(αグルコサミニル化)反応や6つのアジド基の還元反応を検討し、6糖ピロリン脂質(mini-MPIase-6)の合成を達成した。膜タンパク質膜挿入活性試験の結果、天然MPIase>>mini-MPIase-6>mini-MPIase-3の順番で活性が見られ、糖鎖伸長による活性の増強が確認された。また、6糖以上を膜タンパク質YidCとリポソーム膜に再構成すると、膜タンパク質の膜挿入率が高まるという相乗効果が確認され、MPIaseとYidCとの連携が示唆された。 より詳細な構造活性相関の解明を目的としたmini-MPIase-3類縁体の合成では、GlcNAc6位のAc基をBz基に改変したmini-MPIase-3(6-OBz)やカルボキシ基をメチルエステルに改変したmini-MPIase-3(COOMe)の合成を行った。活性試験の結果、いずれの類縁体も活性がなく、GlcNAc6位ヒドロキシ基にはAc基のような適度な大きさと疎水性が必要であり、ManNAc6位カルボキシ基の酸性度が必須である事が明らかとなった。現在、より詳細な活性要因を探るべくGlcNAc6-OMe体、GlcNAc6-F体の合成を行っている。 MPIaseの細胞膜上での挙動観察を目的として、蛍光mini-MPIase-3の設計・合成に取り組んだ。立体障害の大きいHilyte-7、Cy-7などの蛍光基をmini-MPIase-3に導入すると、活性が消失したことから、比較的小さな蛍光基であるNBDの導入を行った。現在、蛍光mini-MPIase-3(NBD)の膜タンパク質膜挿入活性を確認している。
|
Research Products
(3 results)