2017 Fiscal Year Research-status Report
国際会議誘致における開催地選定基準と国外参加者動機に関する研究
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17K13311
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
岩本 英和 城西国際大学, 観光学部, 助教 (80746727)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | MICE / 国際会議 / コンベンションビジネス / 観光産業 / アンケート調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、(1)国外の既存研究と我が国で開催される国際会議の諸要素の相違点の解明を行い、(2)国内主催者の開催地選定と国外参加者の参加動機のギャップ分析を行うことで我が国が抱える課題を抽出し、(3)国内の国際会議における改善指針の策定と提言を行うことである。観光庁は、平成27年に国際会議による経済波及効果を初めて算出し、国際会議の直接効果と間接効果、そして雇用創出効果を発表した。国内のMICE研究は少しずつ公表されるようになったが、MICEの主な研究分野である開催地選定基準に関する国内での議論は極めて少ないのが現状である。そのため、平成29年度の研究では、国内の国際会議選定基準に関する調査を実施し、学会や講演会で発表を行い、論文の投稿をおこなった。 学会発表では、日本観光研究学会と電気学会、1st GloSITH Conference、6th International Congress on Advanced Applied Informaticsにおいて、研究発表を行った。また、第6回 国際観光コンベンションシンポジウムにおいて、本研究の成果を用いた講演を行った。さらにInternational Journal of Service and Knowledge Management、Journal of Global Tourism Research、Proceedings of 6th International Congress on Advanced Applied Informaticsに研究の成果に関する論文(査読付き)を投稿し、採択されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度の研究では、国外の既存研究と国内で開催される国際会議の相違点の解明と国内で開催される国際会議主催者側の開催地選定項目を明らかにした。国外の既存研究と国内で開催される国際会議における相違点は、国際会議において多言語化の使用が限定的であることや周辺地域との連携を強化する必要性が挙げられる。 国際会議の誘致を行うためには、効果的な情報公開手段の検討を行う必要である。また、論文では、国際会議主催者である研究者や各地域のコンベンションビューローのプロフィールや国際会議開催経験の有無や勤続年数における開催地選定項目の差異についても明らかにしている。 本研究の成果は初年度の研究計画に沿うものであり、平成30年度の研究では国内への国際会議参加者の動機を明らかにする必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度の研究では、国内での国際会議に出席する訪日外国人の参加者動機の解明を行う予定である。得られる成果として、国際会議の参加者数増加は開催地の経済波及効果向上につながる。 平成29年度の成果と平成30年度に得られる成果を比較することで、国内での国際会議主催者の開催地選定基準と国外参加者の参加動機についてのギャップを解明する。また、国際会議誘致に強みを得るための改善指針をまとめる予定である。
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Research Products
(8 results)