2020 Fiscal Year Research-status Report
道徳哲学における共感概念の現象学的立場からの再検討
Project/Area Number |
17K13315
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
八重樫 徹 広島工業大学, 工学部, 准教授 (20748884)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 現象学 / 倫理学 / 共感 / 愛 / エトムント・フッサール |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに得られた研究成果の公開を進めた。 フッサールの後期倫理思想を独自の道徳的ペシミズムと「愛の価値」の概念に着目して整理し、その意義を考察する論文を発表した。また、前年度から継続して、フォークトレンダーによる愛の現象学の研究に取り組み、英語論文を執筆した(近刊)。 共感と理解の現象学と倫理学に関するワークショップを開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響により今年度も開催を見合わせた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実施を予定していたワークショップが新型コロナウイルスの影響で開催できなかったため。同ワークショップはオンラインでの開催も含めて再検討し、2021年度中に開催する。一方、論文の発表という別の形で研究成果の一部を公開することはできた。
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Strategy for Future Research Activity |
上述の理由から再度の期間延長を申請し承認されたため、かねてから計画しているワークショップを、新型コロナウイルス関連の状況を見て対面もしくはオンラインで開催する。
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Causes of Carryover |
共感と理解の現象学と倫理学に関するワークショップを開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響により開催を見合わせたため、開催費用として確保していた予算額が全額未使用となった。
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