2019 Fiscal Year Annual Research Report
An Analysis of Moral Character in Virtue Ethics
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17K13318
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
立花 幸司 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30707336)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アリストテレス / 倫理学 / 徳倫理学 / 道徳 / 性格 / 状況 / 自然主義 / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
道徳を探究する現代の学問分野群にとって、アリストテレスを始祖とする徳倫理学のもつ可能性が注目されて久しい。本研究課題では、アリストテレス的徳倫理学のもつ優れたアイデアの一つである「倫理的な反応が求められている状況において、道徳原則に頼ることなく適切な反応を可能とする〈道徳的な性格〉」に焦点をあて、(1)現代の倫理学研究における「道徳的な性格」という考え方のもつ哲学的な意義を解明し、そして(2)この考え方が狭義の哲学倫理学のみならず、道徳性を研究する今日の経験科学に対してもつ可能性を解明することを、研究目的とした。 研究期間の最終年度となる2019年度は、上記二つの解明のそれぞれ(および両者の繋がり)について、これまでの研究成果をとりまとめ、成果として発表してきた。具体的には、査読付きの海外の国際雑誌に掲載されたものとして、英語論文を四篇(うち単著が二篇、欧米の研究者らとの共著論文が二篇)刊行した。また、書籍に収められた論考(book chapter)としては、邦語で書かれた比較的概説的な論考が三篇(うち一篇は事項執筆)、海外の出版社から刊行された書籍に専門的な英語での論考を一篇、それぞれ刊行した。そのほかに、国際会議での発表としては、オックスフォード大学(英国)で開催された徳に関する国際会議での学会発表として一件、またボン大学(ドイツ)で開催された研究集会での招待発表として一件、それぞれ研究報告をおこなった。また、国内では、日本倫理学会と日本科学哲学会において、関連するワークショップをそれぞれ企画、実施した。 これらの研究成果を通じて、本研究課題は概ね達成され、また、道徳的な性格というとピックのもつ広がりと可能性についてさらなる展開にむけた検討を行うことができた。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] The Great Colonization Debate2019
Author(s)
Smith Kelly C.、Abney Keith、Anderson Gregory、Billings Linda、Devito Carl L.、Patrick Green Brian、Johnson Alan R.、Marino Lori、Munevar Gonzalo、Oman-Reagan Michael P.、Potthast Adam、Schwartz James S.J.、Tachibana Koji、Traphagan John W.、Wells-Jensen Sheri
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Journal Title
Futures
Volume: 110
Pages: 4~14
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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