2017 Fiscal Year Research-status Report
戦後期「新国劇」と映画・テレビ・ラジオの相関性の研究
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17K13366
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
羽鳥 隆英 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教 (70636026)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 新国劇 / 行友李風 / 国定忠治 / 月形半平太 / 演劇 / 映画 / テレビ / 若獅子 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
新国劇１００年の節目に当る２０１７年度、本研究は多角的な進展を示した。①新国劇と映画の関係性を考察する論文「新国劇の演劇映像学 『国定忠治』の原像を探る』（『人文科学研究』第１４１輯［２０１７年］、６９頁‐８６頁）を刊行した。②シンガポール・ラサール芸術大学における国際共同討議『Archiving Popular Culture』（２０１８年３月）に招待され、本研究の中間報告を交えつつ講演「Archiving a Theatrical Company: An Interdisciplinary Attempt at the Centennial of Shinkokugeki」を実施した。③２０１７年１２月、尾道市文学記念室を訪問し、新国劇の財産演目『国定忠治』『月形半平太』『大菩薩峠』などを手掛けた劇作家行友李風（１８７７年‐１９５９年）の遺品資料を体系的に調査した。本調査の成果は日本演劇学会２０１８年度全国大会における研究報告「新国劇『国定忠治』成立史 行友李風の位置付けの再検討を中心に」（神戸松蔭女子学院大学、２０１８年７月１日［採択済］）に発表予定である。また草稿や書簡の翻刻も準備中である。④新国劇の元座員を中心に結成された劇団若獅子事務局（東京都世田谷区）を訪問し、新国劇とテレビの関係性を考察するための貴重な一次資料である演劇中継『極付国定忠治』『極付月形半平太』（ＮＨＫ総合、１９７６年）録画テープ類を収集し、ＮＨＫ『番組発掘プロジェクト』協力の下にデジタル化した。⑤新国劇１００年を記念した劇団若獅子公演『夢の澤正 １００年の名場面』（初演：早稲田小劇場どらま館［東京］、２０１７年４月／再演：国立文楽劇場［大阪］、２０１８年１月）に脚本協力し、好評を博した。⑥早稲田大学エクステンションセンター『新国劇の名優達』全７回（２０１７年７月‐９月）を実施し、好評を博した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」欄に記した尾道市文学記念室蔵の行友李風遺品資料、劇団若獅子旧蔵『極付国定忠治』『極付月形半平太』（ＮＨＫ総合、１９７６年）録画テープ類などに加え、新国劇の元座員、元座員の遺族に様々な資料提供を受けるなど、新国劇研究を前進させる貴重な一次資料に遭遇し、当初の研究計画以上の成果を得る具体的な見通しを得た。
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| Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」欄に記した研究報告「新国劇『国定忠治』成立史 行友李風の位置付けの再検討を中心に」（神戸松蔭女子学院大学、２０１８年７月１日［採択済］）を足掛りに、「現在までの進捗状況」欄に記した一次資料を最大限に活用しつつ、研究を継続する予定である。また行友李風遺品資料に含まれる草稿や書簡の翻刻も積極的に推進する。
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| Causes of Carryover |
「現在までの進捗状況」に記した通り、２０１７年度は当初の研究計画以上に様々な一次資料に遭遇を果したため、こうした資料の一次調査を優先した。調査成果を踏まえつつ、２０１８年度は関係者への聞き取りなども連動させ、さらに研究を深化する予定である。
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Research Products
(3 results)
