2022 Fiscal Year Annual Research Report
Survey of Modern Events at Local Public Hall in Colonial Korea
Project/Area Number |
17K13368
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Research Institution | Professional College of Arts and Tourism |
Principal Investigator |
井原 麗奈 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, 助教 (70728253)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 公会堂 / 植民地期朝鮮 / 文化政策 / 文化政治 / 植民地公共性 / 催事 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は植民地期朝鮮の「公会堂」という公的な空間における近代的催事(博覧会・大会・集会・講習会・委員会・懇談会・音楽会・映画会・結婚式・葬式等) に住民がどのように参加し、それらを享受していたのかを解明するものであり、2022年度の調査は大別して以下の3点である。 1「朝鮮半島の主要都市の公会堂における催事の内容と数の分析とまとめ」東亜日報をはじめとする新聞記事を翻訳作業し、新義州・木浦・春川の事例については学内紀要『芸術文化観光研究』第1号(芸術文化観光専門職大学)に掲載された。仁川・釜山・群山及び平壌・大邱の5つの公会堂における催事を内容別、都市別にカテゴライズしてグラフ化して比較を試み、それぞれの都市にどのような特徴があるのかを検討して原稿を執筆した。仁川・釜山・群山の事例は学会誌に投稿し、現在印刷中。平壌・大邱は学内紀要に投稿し、現在査読中である。 2「「文化政策」と「社会事業」の関連について」「文化政治」と「文化政策」という二つの言葉の違いについての解明を進めた。他の研究成果も多く発表されたため、それらを参考にしながら「社会事業」という視点を加えた上で原稿としてまとめ、学会誌に投稿し、現在査読中である。 3「韓国における現地調査」昨秋より韓国での現地調査を再開した。図書館等で公会堂に関する最新の情報を入手すると同時に、仁川と済州島での現地調査により、資料上では見えなかった事実を確認することができた。
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Research Products
(1 results)