2022 Fiscal Year Research-status Report
Chinese poetry of the Meiji era seen from Gohoh Sakaguchi
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17K13383
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田 春娟 新潟大学, 現代社会文化研究科, 研究員 (60743630)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 田邊碧堂 / 阪口五峰 / 凌滄集 / 壮行集 / 贈答詩 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、明治漢詩人阪口五峰の漢詩文集『五峰遺稿』から知られる五峰を中心とする人物関係に着目し、彼らに関連する資料の悉皆調査を目指している。本年度の研究成果の主要なものは、以下の通りである。 阪口五峰と田邊碧堂に関する「贈答詩」の継続調査:(一)資料図書『漢詩人田邊碧堂』の入手ができた(二)『凌滄集』に収録された五峰への詩作の調査ができた(三)『壮行集』にある五峰「送田邊碧堂游禹域」詩作に関する再確認ができた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一、当初計画段階では、詳細を把握していなかった『凌滄集』にある田邊碧堂「舟中無事作懐人絶句」七言絶句一首を確認することができた。 二、阪口五峰と日下部鳴鶴に関する「贈答詩」の調査は順調に進展している。ただし、日下部鳴鶴から阪口五峰宛の詩作はまだ発見していない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、明治漢詩人阪口五峰の漢詩文集『五峰遺稿』から知られる五峰を中心とする人物関係に着目し、彼らに関連する資料の悉皆調査を目指している。本年度、新たな文献資料を得ることができ、これにより、(一)阪口五峰と日下部鳴鶴に関する「贈答詩」(継続調査)(二)阪口五峰と大久保湘南に関する「贈答詩」の調査も進めていきたいと考えている。今後の研究については、以上の2点を中心に行う。研究の進捗状況から順次、論文や口頭発表のかたちで成果を公表する。
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Causes of Carryover |
本年度の計画調査は、新型コロナウィルス感染症による緊急宣言が実施されたことにより、一部計画通りに実施できなかったためである。さらに、調査予定先の相川郷土博物館は耐震改修および展示内容リニューアルのため、令和4年6月1日から令和6年3月31日(予定)まで休館中のためでもある。 使用計画: 本年度、昨年度計画通りに下記のような調査旅行:(一)国立国会図書館調査:阪口五峰と日下部鳴鶴に関する「贈答詩」(二)大久保湘南に関する資料の継続調査:阪口五峰と大久保湘南に関する「贈答詩」の調査も進めていきたいと考えている。
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Research Products
(1 results)