2021 Fiscal Year Research-status Report
Negotiations between Postcolonial Studies and Environmentalism: A Critical Study from the Perspective of Labour and Environmentalism in / after the Cold War
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17K13412
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
西 亮太 中央大学, 法学部, 准教授 (60733235)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 森崎和江 / 労働運動 / ポストコロニアル / エコロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、昨年度と同様に、新型コロナ感染症の影響のため、海外渡航が事実上不可能となり、また、国内での宿泊を伴う研究調査出張が実質的に行えない状況であったことから、研究そのものはほとんど進めることができなかった。しかしながら、オンラインで開催された学会報告や論文投稿は行うことができた。とはいえ、海外でのリサーチを必要とする研究はいまだに滞っているのが現状である。 口頭発表としては、「崩壊を見つめて― ―「エネルギー革命」期の筑豊と森崎和江のことば」(世界文学会2021年度第二回連続研究会、2021年、4月24日、オンライン開催)、「中井亜佐子『〈わたしたち〉の到来』を読む」(日本ヴァージニア・ウルフ協会例会、2021年、7月31日)、「サイードのダンテーーアウエルバッハを手掛かりに」(ダンテ逝去700周年記念シンポジウム : ダンテと世界文学、2021年、10月9日)をそれぞれ行った。また、東アジア同時代日本語フォーラムにて「1970~1980年代日本における「環境」と「成長」のポリティクス」というパネルを組み、「「公害」から「環境、そして「エコ」へ」と題して報告を行った。 論文で主なものは以下の通り。「崩壊」を見つめて : 「エネルギー革命」期の筑豊と森崎和江のことばを読む」(『世界文学』134号)、「輻輳的な「わたし」から : 初期詩作品と批評のことばをつなぐために 」(『詩と思想』408号)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度と同様に、新型コロナ感染症の蔓延により、海外でのリサーチを伴う研究(主にレイモンドウィリアムズや英国のエコロジー思想研究)についてはほとんど進めることができなかった。しかしながら、日本国内の環境思想関連および労働運動関連については、オンライン化された学会での口頭発表および論文真筆など、不十分ではありながら一定の成果を出すことはできた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は所属先の関係から、公務が激化しておりエフォート率を維持するのが難しくなっており、本研究が当初に予定していた成果にたどり着くのは難しいが、本研究の最終年として、論文執筆や口頭発表に臨みたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の蔓延に伴う国内外での移動が困難になったこと、また、学内業務の激化によって、研究活動の十全な遂行が困難となったため
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Research Products
(5 results)