2023 Fiscal Year Research-status Report
ヨハン・ザロモ・ゼムラー―ドイツ初期啓蒙主義時代における旧約聖書解釈の問題圏―
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17K13424
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
土屋 京子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (60759348)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自由主義神学 / ドイツ / 啓蒙主義 / 文献学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はヨーハン・ザロモ・ゼムラーに関する文献情報を主にネットを通じて集め、文献目録を作成した。また昨年度からひきつづき、ゼムラーの一次文献となるAbhandlung von freier Untersuchung des Kanons(1771)を中心に、これまでに収集した文献の精読と分析を進めた。同時に、申請者が所属する学会や研究会等で、本申請テーマに関する他の研究者の発表を聴講し、情報交換などを行ったが、具体的な研究成果をあげるまでにはいたらなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、日本国内のみならず、ドイツ語圏でもほとんど研究されていないハレ大学の神学部教授ヨーハン・ザモロ・ゼムラー(1725-1791)の聖書解釈に着目し、ドイツ初期啓蒙主義時代に創世記神話が詩学史のなかに読み換えられていく思潮の源流を辿ることを目指している。とりわけ今年度は、Abhandlung von freier Untersuchung des Kanons(1771)とともに、ゼムラーの自伝的著作であるLebensbeschreibung(1782)を、二次文献を参考にしながら精読することを中心に据えていたが、難解複雑であり、当初予定していたよりも時間がかかっている。そのほかの仕事の処理やプライベートでの複数の事情が重なり、「遅れている」といわざるを得ない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はひきつづき、ゼムラーの一次文献Abhandlung von freier Untersuchung des Kanons(1771)とLebensbeschreibung(1782)を読み進めると同時に、本申請研究の成果を社会にフィードバックするため、ひきつづき研究発表や学会報告で研究内容のブラッシュアップをおこなう。それと同時に、国内外の学会誌への投稿を行い、3年度分の研究の成果を論文として形にすることを目指す。
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Causes of Carryover |
2023年度は当初計画していた在外資料調査等の海外における研究調査を行わず、資料の精読にほとんどの時間と労力をあてたために、旅費をほとんど使用しなかった。 2024年度は、ひきつづき資料分析を進めるとともに、日本国内外で必要な複数の文献を集中的にアクセス可能にするために、1週間程度の在外研究を行う予定を計画している。
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