2018 Fiscal Year Research-status Report
現代韓国語の尊敬形の不使用基準に関する研究:社会言語学的観点と文法的観点から
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17K13449
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
金 アラン 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (90711135)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 尊敬形の不使用 / -si- / 主体敬語 / 韓国語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は韓国語の尊敬形‘-si-’の不使用状況を明らかにするためのものである。平成30年度は、(i)尊敬形‘-si-’の使用・不使用状況に関するアンケート調査(韓国語母語話者62名)、(ii)ドラマシナリオの追加分析を行った。その結果、以下のことが明らかになった。まず、話し手に時間的・心理的な余裕がない時や、相手に不満をぶつける時に‘-si-’の不使用が確認された。また、客観的な事実を尋ねたり言及したりする時にも‘-si-’の不使用が確認できた。述語の品詞に焦点を当てると、‘-si-’の不使用は動詞や形容詞より指定詞で多く見られた。また「家に帰って休む」のように動詞が2つ続く場合は、後ろの動詞にだけ‘-si-’をつけ、前の動詞には‘-si-’をつけない場合が多かった。さらに、情報の羅列や補足・注釈に当たる発話でも‘-si-’の不使用が確認された。談話の開始部や終止部では‘-si-’が用いられる場合が多く、談話標識の機能も担っていると考えられる。上記の内容の一部は国内学会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度には主体敬語および尊敬形‘-si-’に関する最近の研究動向を把握し、ドラマシナリオにおける‘-si-’の使用・不使用状況について確認した。平成30年度には韓国語母語話者を対象にアンケート調査を実施し、平成29年度の研究結果とアンケート調査の結果をまとめて学会で報告した。また、学会で得られたコメントを参考にしてデータを増やしながら様々な側面から分析・考察を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
韓国語母語話者を対象に‘-si-’の使用・不使用状況に関するインタビュー調査を行う予定である。また、自然会話の中で‘-si-’の使用・不使用を確認し、語用論的観点や社会言語学的観点から分析・考察していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
印刷費が予想よりかからなかったため。
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Research Products
(2 results)