2020 Fiscal Year Annual Research Report
Grammatical Descriptions and Documentation of Kunigami languages
Project/Area Number |
17K13455
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
當山 奈那 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (90792854)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国頭語 / 与論方言 / 伊平屋方言 / 名詞化接辞 / ドキュメンテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
Covid19の影響で、実地調査を行うことが困難な状況になったため、次のようなことを実施することで当該研究を進めた。 (1)収集した談話資料の書き起こしと調査票の用例の録音。 伊平屋方言では、昨年度までに収集した一次資料(音声・映像)に、文法調査の結果も参考にしながら、アノーテ ーションとしての音韻表記、形態素ごとの意味昨日のグロス、日本語対訳を付した。アノーテーションをつける専用ソフト ELAN を用いた。聞き取れなかった箇所や新しい接辞や構文は、遠隔調査を実施し、話者と一緒に聞きながら発音と意味の確認作業を行った。また、一次資料の管理として、記録日時・場所、使用言語、話者および臨席した調査者、関連する言語学的特徴、トピック、ジャンルなどのメタデータを記録した。与論方言では、調査した調査票の録音を実施した。録音は、ご協力いただける話者の方に録音機をお渡しし、Zoomで使い方を説明しながら、発音を録音していただいた。
(2)国際雑誌への投稿 与論方言の名詞化接辞と見なすことができる-si、-munu、-hutu、-φについて、名詞化をGB(Gap-Based)名詞化とGL(Gap-Less)名詞化に分けて分析を行った。それぞれの接辞がついた構文上の特徴を明らかにした。韓国外国語大学の瀬楽享氏と共著で論文を執筆した。Studies in Languagenに投稿した。論文は受理され、44(4)に掲載された。
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