2021 Fiscal Year Research-status Report
統語論と言語使用のインターフェースに関する日英語研究
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17K13474
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
坂本 暁彦 東京電機大学, 理工学部, 助教 (50757193)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Am I understood? / Do you understand (me)? / confirmation questions / passivization / foregrounding / 無標のWH語 / Yes/No演算子 / 条件節性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生成統語論がこれまでに築き上げてきた形式的な基盤に基づき、統語構造に関する諸原理が実際の言語使用においてどのように機能するのかについて調査し、より一般的な言語理論の構築を試みるものである。 現在、並行して分析を進めている現象として、①ナント型感嘆文、②「何なら」の典型用法・新用法、③権威の態度を示すことに特化した英語疑問文、④日英語修辞疑問文がある。2020年度に提出した「研究実施状況報告書」では、(1)③に関する論文投稿を行うこと、(2)④に関する論文投稿を行うこと、(3)追加実験を実施して①に関する研究発表を行うこと、(4)量的アプローチを取り入れた形で②を原稿としてまとめること、の4点を「今後の研究の推進方策」として記した。この方策に基づき行った研究の2021年度実績を以下にまとめる。 まず、(1)に関しては、日本英語学会誌に論文投稿を行い、採択された。一方、(2)については、国内学会誌への論文投稿を行ったが、不採択となった。また、(3)に関しては、追加実験の実施はできなかったが、掲載済みの査読無論文の内容を改訂する形での原稿執筆を行っている最中である。最後に、(4)に関して、量的アプローチまではできていないが、当該現象の典型用法に対する質的な分析を行い、筑波英語学会誌に掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度に記した「今後の研究の推進方策」に沿った形でおおむね順調に研究が進められているため。
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Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」で示した①と②の現象に関して、さらに分析を進め、国内学会誌へと論文投稿を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、計画していた実験等の実施が困難になった。そのため、「補助事業期間再延長承認申請書」を提出したことにより次年度使用額が生じた。
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