2017 Fiscal Year Research-status Report
言語経済を取り入れた現代英語に観察されるフレーズ変化解明の実証的研究
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17K13480
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
井上 亜依 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 総合教育学群, 准教授 (70441889)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | フレイジオロジー / フレーズの実態解明 / 語形成規則の応用 / ストレスパタン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、現代英語に観察されるフレーズの内面的特徴とストレスパタン規則の解明と題して、語形成規則を応用し、これまで筆者が研究してきた個別のフレーズの内面的特徴(成立規則、過程、条件)とストレスパタン規則を以下の手順で解明し、提示しました。 ①語形成規則の統一化:本研究を遂行する上で大切な道具である語形成規則を調べ、統一した規則を提示した。②語形成規則を応用したフレーズの内面的特徴解析:①で提示した語形成規則を応用して、フレーズの成立を述べ、フレーズに至る形成過程、フレーズになるための条件をも解析した。③フレーズのストレスパタン解析:筆者が研究してきた個別のフレーズのストレスパタンを音声分析機を使用して解析した。 そして、上記の研究成果を学会で発表し、学会誌への論文投稿を行うなどして一定の成果と評価を得ました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果の蓄積により、フレーズの内面的特徴解明するために必要な概念や研究手法を確立し、データの扱い方も問題なく処理できたため当初の計画以上に進展しています。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、「現代英語に観察されるフレーズの内面的規則とストレスパタン規則の検証」と「言語経済の法則の視点から現代英語に観察されるフレーズの変化の解明」を行います。 平成30年度は、平成29年度に提示したフレーズの規則とストレスパタン規則が、様々なタイプのフレーズに適応できるかどうか次の手順で検証します。近年出版されている辞典には、多くのフレーズが記載されていますが、実際にはフレーズとは思えないものが含まれていたり、重要なフレーズを記述していません。平成29年度に提示したフレーズの内面的規則とストレスパタン規則が辞書に記述されているフレーズに適応できるかどうか検証します。そして、その規則を確定します。 平成31年度は、平成29年度と平成30年度で明らかにしたフレーズの変化の根底にある言語経済の法則の実態を明らかにします。そして、言語経済の法則の視点からフレーズ変化を解明し、フレーズの全貌を提示します。 上記の研究で得られた研究成果を、これまでと同様に国内外の学会で発表を行い、論文投稿を行うことで、フレイジオロジーと言語経済の法則を応用した研究発展に貢献することを目的とします。
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Causes of Carryover |
購入した物品が想像した価格より安価で入手できたこと、業務のために国際学会での研究発表を見送らざるを得なかったため次年度使用額の変更が生じました。平成30年度は、業務をうまく調整して、国際学会で研究発表を行います。
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