2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K13485
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
酒井 彩 九州大学, 留学生センター, 准教授 (60791431)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 日本語教師 / 留学生 / キャリアサポート / 資質・能力 / 就業 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの留学生を調査対象とした研究において、留学生が進路選択の際に日本語教師から複合的なサポートを得たことが明らかになっている。しかし、日本語教師が留学生にどのようなサポートをしたと認識しているかは明らかではない。そこで、本研究は、日本語教師を調査対象とし、質的調査(半構造化インタビュー)と量的調査(質問紙調査)を行い、留学生に行ったキャリアサポートとそのために必要な資質・能力との関連について明らかにすることを目的とする。 1年目は、キャリアサポートと必要な資質・能力がどのようなものであるか実態を明らかにするため、日本語教師20名を対象に、半構造化インタビューを行った。対象者の承諾を得、録音したデータを文字起こしし、教歴で2群(10年未満、10年以上)に分け、KJ 法におけるグループ分けの手法で整理、分類した。キャリアサポートは、10年未満の日本語教師7件、10年以上の日本語教師52件抽出された。10年未満の日本語教師が留学生との共同を重視し、10年以上の日本語教師は留学生に対して指導的なサポートを行っていた。必要な資質・能力は、10年未満の日本語教師33件、10年以上の日本語教師50件抽出された。10年以上の日本語教師のみ、学生に応じた個別対応、異文化理解力を重視していた。この成果は2019年の異文化間教育学会にて発表した。 2年目は、キャリアサポートと必要な資質・能力との関連について明らかにするため、1年目に行ったインタビューデータをもとに質問紙を作成した。 次年度は、この質問紙を日本語教師100名程度に配布し、統計的手法を用いて分析の上、論文を執筆する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
質問紙の対象者を十分に確保できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定は以下の通りである。 日本語教師100名程度を対象とした質問紙調査の実施及びその統計的分析を行う。 論文を執筆する。
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Causes of Carryover |
当初2018年度に発表を行う予定であったが、できなかったため。
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