2020 Fiscal Year Research-status Report
芸術系グローバル人材就労支援のための調査研究:芸術系元留学生のライフストーリー
Project/Area Number |
17K13488
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Research Institution | Musashino Art University |
Principal Investigator |
三代 純平 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (80449347)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ライフストーリー / 当事者性 / キャリア / 芸術系元留学生 / 産学連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の主な目的は、日本企業で就職した芸術系大学出身の元留学生のキャリアについてのライフストーリーを聞き取り、その実態を明らかにすることである。この点については、今年度は新型コロナウイルスの影響で調査を中断せざるおえず、十分な成果を上げることができなかった。 一方、調査の過程を通じて、日本語教育におけるライフストーリー研究の方法論を検討すること、調査結果を実践に反映することで、芸術系大学で学ぶ留学生のためのキャリア教育のあり方を提案することを本研究の副次的な目的と位置付けていた。この2点については、前年度までの研究成果を反映する形で成果をあげることができた。ライフストーリー研究においては、当事者研究やオートエスノグラフィの知見を加味し、当事者性の問題をどのように取り入れるかを検討した。その成果の一部は、書籍化し、21年度に出版予定である。またキャリア教育の実践例としては、企業との産学連携によるPBLを提案した。その成果は、複数の論文および書籍として公開することができた。 なお、継続中のライフストーリー調査があるため、1年の延長を申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で、インタビュー調査を行うことができない期間が長く続いたことにより、研究が当初の予定より遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
1年の延長を申請した。依然として対面での調査が難しい状況が続いている。オンラインでのインタビューによる対応を一部取り入れることを検討している。オンラインによるインタビューに関する知見は限られているため、その方法論もあわせて検討したい。 芸術系大学出身の元留学生のキャリア構築に関する研究はほとんど行われていないのが現状であるので、彼らのキャリアについてのライフストーリー研究を本年度中に論文化したいと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、調査がほとんどすべてキャンセルになってしまったことにより、交通費をほとんど使用しなかった。この状況は、まだ続いているが、オンライン・インタビューを導入するなど調査の継続を検討している。費用に関しては、関連書籍や研究機材の購入を予定している。
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Research Products
(5 results)